内容説明
とびっきり楽しい! そして役に立つ! 論理学の基礎を1から学ぶための入門書ができました。日常生活でも生かせる論理の力をマンガと問題演習で身に付けよう。
目次
1 論理って何だろう?
2 ただしメーダイに限る――命題と真偽
3 違う、そうじゃない!――否定
4 コーヒー、紅茶、それとも両方?――かつとまたは
5 もしも明日が晴れならば――条件文
6 これが必要、これで十分――必要条件、十分条件
7 ポチは犬、犬はポチ――逆・裏・対偶
8 だから、そうなんだ!――推論
9 ひとつではない、冴えたやり方――論理法則
10 隠れた前提を探せ!――演繹の評価
11 「すべて」と「ある」の話――述語論理
12 真実はいつもひとつ!とは限らない――帰納・仮説形成の評価
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
65
図書館本。スミマセン、完全に倫理と間違えて借りてきました(汗 読み始めてビックリしました。 というわけでわたしは論理学は全くの初心者なのですが、非常に面白いです。本書が楽しい入門書だから、そう感じるのかもしれません。しかし日常会話に論理学を応用すると、モテるどころか嫌がられると思います。2020/02/12
☆よいこ
56
大学生に聞いたら「論理学」という教科があるらしい。授業は退屈で試験が面倒だという。私らのころはそんな教科は無かった気がすると思い手に取る。なんの、数学だ!やったことある「AかつB」「AまたはB」とか、条件文とか必要条件・十分条件、逆・裏・対偶とか、推論とか!やったわー▽マンガなのでわかりやすい。演習問題も充実している、コレ結構いい教科書だった。大学生にオススメしておこう。2020/01/06
ま
35
面白かった。法律の世界で頻繁に用いられる反対解釈が論理学ではただの「裏」で、真偽一致するとは限らないってのが何気に虚を突かれた。一見論理的に整合していても隠れた前提が誤ってることもある。論理学はアンケート取る仕事とかで必須の知識だなと感じた。マンガで読みやすい。良書。2023/05/23
ころこ
31
普通の論理学の本は、論理を文章の連なりによって論理的に記述しています。ところが本書では、マンガがあり、マンガの後に解説文があります。論理学が分からないと思っていた読者も、実は、論理的に追っていく文章の連なりについていけていなかった可能性があります。マンガが理解の助けになっているだけではなく、地の文に情報が集約されていて、マンガが単元ごとの必要な情報を遮断しています。見返すことも容易です。監修者・野矢茂樹の新書に挫折した読者は、もう一度、試してみると良いかも知れません。2018/12/09
歩月るな
23
ちゃんと推理の問題に触れられているおかげで助かった。前提が間違っていれば答えは間違うし、真実は一つではない。おおざっぱに言えば、誰が見てもおなじ結果が導ける、同じ答えに辿り着けるという前提の上に成り立っている日々の生活やコミュニケーションが、いかにして成り立っているか、その「当たり前」を分解して組み立て直し、理解する、整合性を取る、辻褄を合わせる、そんな感じ。人間の脳みそについてはともかく、AIもこれだけの事は組み込んでいなければそれこそお話にならないんだろうと思うと、なかなかぞっとしない気持ちになるよ。2021/09/13