新潮文庫<br> 決算! 忠臣蔵(新潮文庫)

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新潮文庫
決算! 忠臣蔵(新潮文庫)

  • 著者名:中村義洋【著】/山本博文【原作】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2019/11発売)
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  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101016313

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内容説明

時は元禄、御家御取潰しは現代ならば会社倒産。松の大廊下の刃傷沙汰で、主君は切腹、藩は解散。「いくさや!」と赤穂牢人が意気込もうとも、先立つものはお金。退職金、御家再興の運動費に、墓代? 吉良家に討ち入るなら武器だって必要だし……家老の大石内蔵助は減りゆくばかりの予算をいかにやりくりし、主君の敵(かたき)を討ったのか? 一級史料をもとに生れた同名映画を監督自身が小説化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

38
費用からみた忠臣蔵。映画を残念ながら見損なったが本から先に入る良い機会だったかもしれない。大石以下大半の赤穂の人間は赤穂弁を使っていたはずだしこんな喋り方だったのだろうが、それが緊迫感を緩めてくれる。しかし何をするにも先立つものは金である。蕎麦の代金から1両を12万円と標定して全体の掛かりを割り出し、残金を追いつつ終局へ向かう。なかなか面白い流れであった。2020/02/16

NAO

28
映画を見てから読ませてもらいました。武士の家計簿もですがお金って大事なんです。経理なので言わせて頂きました。とても面白い作品です。2020/11/11

assam2005

21
映画は未鑑賞ですが、気になり手に取りました。「君主の為に命を捨てても惜しくない」という感覚は、現代人にはどこか異国の出来事のように思える。それでもこの経済・会計視点から考えてみると、「人が生きていくにはお金がかかるし、何か事を起こすにはお金が無くては話にならない」という感覚は身にしみて分かる。そして当時の人達の経済感覚はこういうもので、教育により今の感覚が育てられてきたのだとも。今まであった完璧な内蔵助の人物像もガラガラと崩れ去り、こういう人の方が現実的だったのではとも思えた。現代だから共感できるのかと。2020/02/11

西

19
忠臣蔵は勿論知っているが、1作まるまるを読んだり見たりしたことなく、通して読んだのはこれが初めて。やはり正当なやつを一回は読んでからのほうが良かったかな。設定というか、お金の観点からストーリーを作っているアイデアは面白い2019/12/29

来未

17
江戸城松の大廊下での浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつける事件。赤穂藩の主君内匠頭は切腹。そして御家取潰し。主君の敵討ちで大石内蔵助をはじめとする赤穂浪士達が立ち上がり、討ち入りし吉良上野介を討つ。所謂、忠臣蔵の物語。一般的にはこんな出来事とは理解しているが、その裏側で起こっていることがコメディタッチで描かれており面白かった。テーマは「お金」討ち入りするにもお金がかかる。いつの世もお金がなけりゃ何もできない。予算のやりくりに四苦八苦する内蔵助の姿を一級史料の「預置候金銀請払帳」が裏付ける。お金事情は大変だ…2023/11/29

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