内容説明
地球を激しく収奪する現代文明は、いつ、どのように崩壊するのか?
現代文明の崩壊を回避するためには、いかなる倫理・文明原理を、どのように創造していけばよいのか。
稲盛財団・環境文明倫理研究センターが主催した話題のシンポジウムを書籍化。地球文明の崩壊を食い止めるには、何が必要か? 稲盛氏が、宇宙物理学、環境学、文明史など、多分野の博識者らと、その「解」を求めて議論を交わす。
目次
はじめに 稲盛 和夫
第1章 限界に近づいている地球システムの中の「人間圏」 松井 孝典
【討 論】第1章をめぐって
第2章 地球文明の未来を予告しているアフリカの惨状 石 弘之
【討 論】第2章をめぐって
第3章 脳科学の立場から見た人間・文明・環境 甘利 俊一
【討 論】第3章をめぐって
第4章 利他的遺伝子の優越する生命文明の地平に向かって 大橋 力
【討 論】第4章をめぐって
第5章 現代文明は科学技術で滅びるのか 伊東俊太郎
【討 論】第5章をめぐって
第6章 まとめにかえて──新たな文明原理は危機の時代に生まれた 安田 喜憲
おわりに──「成長の限界」から「生存の限界」へ 安田 喜憲
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらーく
0
ローマクラブが、1970年に成長の限界を発表し、本書では生存の限界を言っている。さて、どうなる事やら。個人的には、困ったら対応するだろうし、諦めて死を選ぶかもしれないし。ま、何とかなるんじゃない?2014/09/13
ケンサン
0
もう10年以上前に発行された著書。稀代の異分野の専門家がビジネス界の重鎮稲盛氏を囲み、地球文明の危機を論じ合う。次世代のためにも今こそ人類が立ち向かうべきとの熱いメッセージ。伊藤氏による科学の光と影、功罪は理解でき、まさしく核の脅威は今も眼前と我々の前にそびえ立つ。当時それほどでもなかった疫病の脅威は現在進行形で世界を震撼させている。今なら皆さん、どのように語られることか?とにかく別冊の倫理編が楽しみである!2022/02/13