SB新書<br> 日本の貧困女子

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SB新書
日本の貧困女子

  • 著者名:中村淳彦【著】
  • 価格 ¥957(本体¥870)
  • SBクリエイティブ(2019/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784815601232

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内容説明

「日本はもはや後進国である」

最底辺に生きる女性たちの現状とは



25歳。茨城県某市。母親から依存され、金銭的要求がとまらずに

42歳。埼玉県北部。「私、子どもを虐待しているかもしれません」

29歳、看護師。栃木県。中学2年生のときに、父親と

17歳。群馬県太田市。親権を切られ知人の中年男性と暮らす

20歳。島根県から上京。1日18時間労働させられて精神疾患に

32歳。沖縄。末期がんになっても、風俗を続ける理由は、家族に迷惑をかけたくないから



働く単身女性の3人に1人が貧困状態といわれる。そこから家族、地域、制度の三つの縁をなくした女性たちが最貧困女子に落ちていく。都心に比べ地方の女性たちはその三つの縁が保たれていることから、そんな境遇に陥ることは比較的少ないといわれているが、それは果たして本当か。地方消滅が叫ばれ、都会以上に貧困化が進む地方において、彼女たちが孤立に陥ったときどんな現実が待っているのか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

54
貧困は北関東や沖縄が先駆けていて、これからすでに苦しい東京の貧困女性たちは北関東化し、 男性達は沖縄化するだろうと意味深なところからスタートする。長男信仰だけは理解不能。2024/03/12

パトラッシュ

36
家族、地域、制度のセーフティーネットが失われた負の連鎖の果てに壊れていく男と女の姿はあまりに救いがない。北関東と沖縄だけの話ではなく紛れもなく日本の現実なのだ。しかも登場する人たちは考えることを放棄している。当たり前のような浪費、暴力、借金、売春、賭博、貧困、孤立、ネグレクト、男尊女卑などは一歩立ち止まって正しいか否か考えれば随分違ったはずなのに。未来なき閉塞した地元のぬるま湯につかっているのがそんなにいいのか。いつから日本人はこれほど愚かになったのか。「日本を美しい国に」と主張するアベ総理に読ませたい。2019/12/10

イトノコ

34
「東京貧困女子」に続き、地方の貧困女性を取材したルポルタージュ。/今回の取材対象は北関東と沖縄に限られるが、我々の持つ地方の(負の)イメージは網羅されている。ちょうど先日読んだ「ばくうどの悪夢」の描写が近い。東京の貧困の要因(学費や物価の高さ、孤立など)とは少し異なり、地方では脆弱な産業、低学歴、旧弊な価値観、閉じた人間関係、風俗・ギャンブル通い、親からの搾取や虐待などが貧困の原因となる。沖縄ではそれに内地企業からの搾取が加わるが、やがては日本全土が外資系企業からの搾取を受けることになるのか…?2022/12/22

31
これは本当に日本のことなのか。北関東にはギャンブル場が多くて、子どもの頃からそこに当たり前のように行っている、とテレビで見たことがあるけど、それが貧困にまでつながっているとは。女性の非正規55.5%とのことだが、こんなに多い実感はない。風習や両親や、自分では選択のできないことで、貧困と先の見えない苦痛を強いられるのは、理不尽過ぎる。2020/04/11

水色系

26
衝撃的。北関東、東京、沖縄のそれぞれの貧困問題。今、コロナ禍になってずいぶん経つが、彼女たちはどうしているだろう。状況が悪化しているとしか思えず絶望しかない。2022/10/16

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