中公文庫<br> 二人の親を見送って

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中公文庫
二人の親を見送って

  • 著者名:岸本葉子【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 中央公論新社(2019/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122067066

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内容説明

介護がすんで、
看取りも終えて、
気がつけば老いの入口。
これからどう生きていこう。

老いの途上で、親の死は必ず訪れる。介護や看取りの日々を経て、カラダとココロの構えや交友や旅、食事に対する趣も変わる。また、どう見送っても、自分を責める気持ちや後悔を抱えていくのではあるが、親亡き後は、その先の人生に重みと安定を与えるはず。両親を見送った人気エッセイストが、生と死や人と自然のつながりを優しくみつめ直す感動のエッセイ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

55
まず父を、時間をおいて母を送った。二人とも平均寿命を超え、そこそこ長生きだった。だからだろうか、「哀しみの奔流」に飲み込まれることはなかった。淋しさ、何とか送ったという安堵、前を歩いている人が誰もいなくなったいう心細さ。この感覚は岸本さんの言う「よるべなさとある種の解放感」に近いのかもしれない。自ら病を抱えつつの介護はどれほど大変だったか。苦労話はほとんど語られない。実用的な知識、介護者の在り様、生とその先の死への想い。1つ1つの文章は短い。だけど日々はそうやってうつろうもの。「最後の対話」は泣けた。2019/09/03

katoyann

25
90歳を超えた父の介護と看取りに関するエッセイ。私も親を亡くしているので、その時の気持ちは少しだけわかる。ただ、筆者のように家事や介護をまめにやっていたわけではない。筆者は、親をなくすと誰にでもそういう心残りがあるという。 構成としては書評が結構混じっているので、その点はやや読みにくい。ただ、不思議と胸を打たれる。介護者である筆者は年老いた父の死期を悟るが、父の方はそのことをどのように認識しているか定かではない。その言葉のやり取りの描き方が絶妙だ。2022/12/26

喪中の雨巫女。

14
《私-図書館》両親が、亡くなるなんて、想像したくもない。最近、職場の同僚のお母さん亡くなったが、この時期だから、通夜、葬儀にもいけなかった。気丈な母も祖母が、亡くなった時は、ボロボロだった。2020/04/06

まるちゃん

6
岸本さんの優しさを感じた。読み終わってしずかな感動があった。2024/12/22

なお太郎

4
再読。岸本先生のお茶目な部分は封印され、タイトルにふさわしく落ち着いた文章。岸本先生の真面目さが際立つと言っても良い。お父様の介護をご兄弟・親戚で行っていた全てに感心し、愛情を感じ、尊敬した。お父様は幸せな方だと思う。震災直後の様子のエッセイも掲載されており、「命」とか「思いやり」とか、人との関係性などにも思いを寄せる事ができた。2020/08/12

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