こんなにも面白い万葉集

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

こんなにも面白い万葉集

  • 著者名:山口博
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • PHP研究所(2019/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569845500

ファイル: /

内容説明

一度『万葉集』を読んでみたいと思いいざ手にとってみても、冒頭の「籠もよ み籠持ち 堀串もよ……」で挫折してしまう。そこで本書では、現代人の心にも響く歌を抜粋し、歌の前にその現代語訳を掲載。意味がわかってから読むから、和歌の魅力が理解しやすくなるのだ。カルチャースクールでの物語性あふれる語り口が評判の著者が、「宮仕えをさぼって怒られた人の歌」「妻が浮気しないかと心配する防人(さきもり)の歌」「優秀さが仇になり、刑死した大津皇子の歌」などを紹介。 ■本書で紹介している和歌の例 外交の窓口の大宰府の在る筑紫や港町の難波には、匂うような美女が大勢いた。それに魅惑される男は少なくないが、こちらの男は故郷の妻を忘れることができなかった。「難波の人が葦の火を焚く家のように、煤(すす)けているけれども、わが妻こそはいつも可愛いんだよなあ」。難波人 葦火焚く屋の煤してあれど 己が妻こそ常愛づらしき(巻11・2651)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

46
「万葉集は万華鏡」として、①酒の席の歌、②宮仕えの歌、③政争の歌、④弱き者の歌、⑤防人の歌、⑥男と女の間の歌、⑦老境の歌の7つの模様を紹介する気楽な読み物である。いくつかの気付きがある。貧窮問答歌は、憶良が王梵志の「貧窮田舎漢」を焼き直したとの批判があるが、山口先生は、換骨奪胎・断章取義・本歌取りは巧みなテクニックだと高く評価する。また、与曽布の「醜の御楯」や荒耳の「征矢」が、先の戦争時に、国民精神総動員の合言葉に利用されたが、防人歌98首のうち戦意高揚の歌はこの2首しかないという事実も心しておきたい。2020/03/14

しーふぉ

22
YouTuberのベルさんが紹介していた気がする。違うかもしれません… あの時代に防人など地方の名もない人が、歌を詠む教養があったことに驚く。2020/07/05

ケミカル

17
ただ、ひたすらに懐かしい。大伴家持、山上憶良、とか昔習ったなぁ。漢文のように難解な歌を仮名交じりにして、尚且つ解説付きという丁寧さ。こんな感じで教えてくれた万葉集の勉強も楽しかったやろうな。中身を読むと、時代は変わっても人は人やなって思ってしまう。アルハラ、パワハラ、過労死、浮気、別れ、出世、彼女ゲットで万歳などなど、現代と観点が変わってないのが面白い。科学技術は進歩しても人そのものはそんなに変わってないのはなんか笑える。三つ子の魂百までを遥かに超えて、千年経っても人は人って事かな。2020/04/19

和草(にこぐさ)

10
万葉集を知る第一歩として。2021/02/04

Carol

6
「新しき年のはじめの初春の 今日降る雪のいや重け吉事」この一首が万葉集の最後の歌だと知りませんでした。たまたま「万葉集ちょっと読んでみたいな」と手に取ったのですが、お正月にぴったりな歌で終わっていて嬉しくなりました♪奈良時代の人も今の私たちも想いはあんまり変わらないんだなぁと思いました。2020/01/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14390152
  • ご注意事項