集英社文庫<br> 婆娑羅太平記 道誉と正成

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集英社文庫
婆娑羅太平記 道誉と正成

  • 著者名:安部龍太郎【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 集英社(2019/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087440201

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内容説明

時は鎌倉末期。後醍醐天皇率いる軍勢が挙兵し、倒幕の機運が高まっている。強い者につく変節漢としてののしられても己の道を貫いた「バサラ大名」佐々木道誉。そして、天皇への忠節を貫いて華々しく散り、愛国の士としてもてはやされる「悪党」楠木正成。この国の未来を案じ、乱世を治めるべく闘った両雄の行く末は──。この国の礎が築かれた南北朝史に熱き一石を投じる大シリーズ、堂々開幕!!

目次

第一章 正成挙兵
第二章 両雄会談
第三章 護良追放
第四章 尊氏謀叛
第五章 王城奪回
第六章 院宣工作
第七章 渦中の玉
第八章 永訣湊川
付記

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

37
楠木正成は南朝の忠臣として皇国史観では持て囃されたが、本書では無条件に服従する人物ではない。後醍醐天皇の政治に批判的視点も持っている。 2022/11/02

如水

37
どちらかと言うと『道誉』が主人公。この二人、策略好き(笑)で互いを尊重・信頼している所が読んでて楽しい。が、悪党と婆娑羅似て非なる者。対立、共闘を繰り返す新しい解釈の『太平記』。この時代の経済・流通を掌握した『商業的武士団』=正成と道誉が何故幕府を転覆させようとしたか?旗印となった『天皇』とは?が描かれてます。キーは『銭、銭、銭』と『なんでこないなことになったんやろな』(←小説内抜粋)でしょうか?…大塔宮が神格化され過ぎて後醍醐が醜く見えたり、義貞をボロクソに言ったり…次回の主人公は義貞なのですが😅2021/03/11

でかぱんちょ

25
【図書館本】最近歴史小説を敬遠気味だったものの久しぶりに読みたくなり、好きな南北朝時代&楠木正成の活躍する本作をチョイス。大塔宮や正成の最期など明らかに史実と違うのでは?という部分もありますが、あくまでもフィクションとして婆沙羅大名の佐々木道誉との両雄の活躍を描いた本作はとても面白く読めました。馴染みある近畿を含め各地を転戦するので、当時のその場所を想像するのも歴史小説の醍醐味ですね。2020/10/10

フク

25
行儀の良い道誉に消化不良気味だったが、ばさら大名の名に恥じぬ毀しっぷりですっきり。2019/12/08

TheWho

15
約3年振りの再読。以前の読んだ折は、図書館から単行本借りたが、心に残った作品だったので、文庫本を購入し再読した作品。元弘の乱から建武の新政・乱と南北朝争乱を婆沙羅として知られ変節の大名と云われる佐々木道誉と南朝の忠臣であり悪党の楠木正成の視点で描かれた太平記絵巻。改めて読んで感じたのが、主人公二人の建武の新制と後醍醐天皇に対する幻滅であり、かつ護良親王に対する希望であった。そして国を憂う気持ちは一緒でも選んだ道が違う英傑二人の生き様に感動を覚えた一冊です。2023/06/19

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