内容説明
あどけない微笑の仮面の下に隠された残酷と非情を鮮烈に描き、少年の心の屈折をみごとに抉った表題作「魔少年」、幼児期の異常な体験にメスを入れ、人間の深層心理を追求した「空白の凶相」、人間の善意と悪意を、前途有為な青年と老残の身の上に配し、エンディングに効果を見せる「燃えつきた蝋燭」のほかに、「雪の絶唱」「死を運ぶ天敵」など4編を収録した傑作群。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
20
電子。七篇収録の短編集。昭和のミステリは面白い。今では当たり前にあるものが昭和にはまだ普及していない。電話はあってもスマホはない。おかげで現代小説を読んでいるはずが、時代小説を読んでいるような気分になる。でも表題作だけは、時代が変わろうとも人の心の闇は変わらないと思わせる。まさか、うちの子が…と親が絶句するのも将来変わらないのだろうな。今では親も恐ろしいから、親子揃って魔に魅入られてしまったらどういうことになるのだろうかと思うと、ちょっと怖い。2025/02/06
ココベリ
1
男と女の関係は怖い。こーいったホラーもたまにはおもしろい!2010/09/23
ゆずぴ
0
ティッシュはどうかと思った。火サスって感じの表題作と昔だからやっぱりレトロな話でした。面白くない訳じゃないけど必ず男女関係が混じってるのは時代?少年犯罪の話は今では珍しくないけどこのころはやっぱり新鮮だったのかな。本にも賞味期限…ではないけど、この本はその頃読んだ方が断然面白いと思えるものだと思う。2014/12/12
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