内容説明
南国沖縄を訪れた、牧薩次と可能キリコのヤング探偵コンビの前に、難事件が続発する。鍵のかかったホテルの密室で、若い女性が突如奇怪な老婆の姿に変身! さらに大邸宅の庭に、見るも無惨な男の轢死体! 今はない沖縄県営鉄道の謎の大爆発事故を軸に、現代のあいつぐ怪事件を絡ませ、合わせて沖縄案内も目指した、超異色の長編推理。密室と鉄道の怪事件が錯綜する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
25
作者の取材時の写真と思われる沖縄の風景が、小説をリアルに感じさせる装飾としてモノクロにもかかわらず彩りをそえる。事件の遠因でもある県営鉄道の爆発事件は、本当にあったのだろうか? 後日調べます。ストーリー自体は単純かもしれないが、長年の人生を背景にすると、深みを帯びるものですね。ラストでチェスタートンを感じさせました。そして沖縄戦の悲劇を決して忘れないように。2016/12/17
barcarola
0
薩次とポテト、キリコとスーパーという主人公二人の本名とニックネームが混在していて読みにくかった。全体としては悪くなかっただけに残念。2014/12/20