内容説明
泣かないで。こんなことぐらいであなたの価値は下がらない。 アイドルグループ「YO!YO!ファーム」の一期生・斉藤いとに届いた、突然の母親の訃報。現役アイドルの母親が一世を風靡したポルノ女優・赤井霧子だった、というニュースは瞬く間に広がり、いとは一躍時の人になる。そんな中、著名な映画監督から、霧子の半生を追うドキュメンタリー映画の案内人に指名されて――。 「マリー・アントワネットの日記」シリーズで全女性の共感をさらった著者が、世界の不条理とたたかうすべての人に贈る、真摯な希望の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
229
書店で気になり、図書館に予約してようやく読めました。吉川 トリコ、初読です。元ポルノ女優の母親と現役アイドルの娘の物語、設定の勝利のような作品でした。私の母親が、元ポルノ女優だったら、私は絶対グレたでしょうね(笑)2019/12/19
ゆのん
106
【Net Galley】想像していたよりもはるかに面白かった。家族間の確執は近しい間柄こと許せないという事があるのかもしれない。相手が先に亡くなってしまうと罪悪感に苛まれて苦しい思いをするものなのかも。他人なら付き合わないで済むが親兄弟となると…。ポルノ女優の母が亡くなった。現役アイドルの娘は母親のドキュメンタリー映画のナビゲーターに抜擢される。ドキュメンタリー映画の最後のシーンが凄く良かった。2252019/07/24
mariya926
92
ポルノ女優の娘だった主人公は、アイドルになって頑張っていましたが、母の死を知る所から始まっています。そこから母についての映画を撮ることになり、母と向き合うようになります。虐待と思われている部分や、有名人の娘としてのいじめ、また母親からブスだと言われ続けた自分自身と母親という存在。それ+アイドルとは?というテーマ。図書館で借りてきたので、もう日本語の本があまりないので、読まされている感がありつつ読みましたが、色々と感じさせられました。それと名古屋で暮らしていたので『ずっと名古屋』も読んでみたいです。2024/09/05
えりこんぐ
86
伝説のポルノ女優だった母。幼い頃から散々振り回されて、逃げるようにアイドルになった娘のいと。母の急死で恐れたのは、親子関係がバレてしまうことだった..。母親の人生や母子関係にわかりやすい不幸話をつけるのは簡単だけど、じとじとしすぎなくていい感じ。後半に向けて面白くなった。アイドル仲間との飾らないおしゃべりが、〜じゃね?とか言葉遣いはよろしくないのにwとても可愛く思える。がんばれヨヨギモチw【図書館】2019/09/11
野のこ
83
「単色では塗りきれない、さまざまな色が重なって、刻々と形を変えていく。家族ってそうゆうものだ」ライトの熱や観客の視線、メンバーの呼吸、ステップを踏むごとに白くて孤独な真っ白な部屋へ近づく。。ポルノ女優の母との葛藤、常にカメラが写されるアイドルの日常。自分を胡桃にたとえ、他のアイドルたちを「舌の上に載せたとたん、しゅうっと溶けるラムネみたい」と言ってたけど彼女もまた甘く脆い。でも読み終わる頃にはぐんと成長しててホッとしました。吉川さんのギャル語好き♡そして無印のぶどうのクッキー、チョコがけいちご、私も好き。2019/08/05
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