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内容説明
デビューから20年を数えた著者が、自身にとって重要な初期作品を厳選。詳細な解題を書き下ろし再編した、アーリー・ベスト。著者15歳(中学3年生)当時の同人誌作品も初公開!
「これらの短編の後『Marieの奏でる音楽』『πーパイー』『ライチ☆光クラブ』『インノサン少年十字軍』『人間失格』『帝一の國』『女子高生に殺されたい』等の中編、長編へと移行していきましたが、それも当時の葛藤が生んだものであるということを、未熟さも含めて今の若い読者に伝えたく、この本を出すことにしました」──古屋兎丸
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青蓮
52
やっぱりこの方の世界観が好きだと再確認。2015/12/10
澤水月
34
初期に思えない…上手すぎるしデビューの前々から知っていた気がするのは記憶違いなんだろうか?! ボッシュをモチーフにしたフルカラー、裸体の起源すごく好き、鳥類好きにもたまらないがまさか荒俣宏先生とのコラボとは! 感性で描いているようで深く理論的な作風、セルフ解説でより理解深まる。表題作凄い…。ブレない、とにかくこの一言。しかしいわゆる“サブカル”ぽさ感じないなあ…題通り衝動に従った作品だからかな。家族愛がご両親にもお子さんにも深いのは余り知らない方には意外かもしれない、先鋭なのに読みやすい本2015/11/02
Vakira
30
今年の初読みは漫画になってしまった。漫画は読書メーターにカウントしないことにしていたが、少し前に読んだ漫画「おやすみプンプン」で並の小説を遥かに凌ぐ読書体験をし、感じたことは記録に残そうと思い直す。これは古屋兎丸の初期短編集。彼の描く絵が好きだ。昔、ガロという月刊誌に掲載されていてその画風が気になっていた。好きな映画監督園子温の「自殺サークル」を漫画化したことも気になっていたところなので、ヴィレッジヴァンガードで発見し、早速購入。彼の才能が凄い、13歳の頃の画風とストーリー展開はすでに形成されていた。2016/01/01
N島
28
不思議な感情で胸が満たされる、形容し難い作品がみっしり詰まった、古屋兎丸の初期作品集。『古屋兎丸、初期衝動』…素晴らしいコピーですね。どれもこれも大好きな作品ばかりですが、一番好きな作品は?…と問われたら『いちばんきれいな水』と、躊躇なく答えることでしょう。シンプルで短い作品ですが、心にすっと入り込み、僕の大切な部分に居座り続ける、大変思い入れのある作品です。古屋兎丸のファンならば是非とも一読頂きたい一冊です。2015/10/20
ぐうぐう
25
初期作品が改めて陽の目を見るのは、作家本人にとってかなり気恥ずかしいはずだ。ましてや本書には、15歳の頃に同人誌に発表した作品までが収録されている。毒を食らわば皿まで、といった心境か。こうしてまとめて初期作品を読むと、古屋が好きな漫画や映画に影響を受け、それを素直に作品に反映させているのがわかる。それでいて内容やムード、あるいはスタイルといったものが、すでに兎丸タッチであるのはさすが。模倣のようでいて、個性の萌芽がはっきりと存在している。当時、古屋の作品を「美大崩れ」と貶した関係者は、赤面ものだろう。2015/11/07
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