内容説明
20万部突破!『眠れないほどおもしろい百人一首』の著者が「万葉ロマン」の世界をわかりやすく、鮮やかに紹介!大伴家持、柿本人麻呂、額田王、山上憶良……ページをひらいた瞬間、「万葉の気分」にひたれる本!旅情、情愛、無常……「人の世のすべて」がここに!◇『万葉集』の巻頭を飾るのはナンパの歌!?◇中臣鎌足の“ドヤ顔”が思い浮かぶ歌◇骨肉相食む「壬申の乱」と万葉ロマン◇ミステリアス美女・額田王の大傑作 「いざ出陣、エイエイオー!」の歌◇「あをによし 奈良の都は……」望郷の歌に一同落涙!◇社会派歌人・山上憶良の貧窮問答歌◇「なんでオレが左遷」――「宮仕え」はつらいよ◇「大好きな人が踏んだ石なら、私には宝石!」◇「海や死にする 山や死にする」――無常を噛みしめる歌◇「東の 野にかぎろひの 立つ見えて」に込められた深すぎる意味
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
33 kouch
36
雄略天皇による破廉恥なスタートがいきなり万葉集を盛り上げてくれる。個性的な歌人がたくさん登場。その中でも額田王に興味もつ。中大兄皇子と天武天皇に好かれた女性は、もうそれだけで只者ではない。感性も素晴らしい、歌のスケールも大きい。昔から持統天皇のファンで「春過ぎて…」が大好きなのだが、額田王もファンになった。万葉集は何か上流階級の嗜みなと思っていたが、実はその感情は人間味溢れ、至って庶民的で、共感できる。そして短い言葉に込められた歌人の思いが、人々の想像の中で無限に広がる。改めて日本語の凄さ、美しさを感じた2025/05/20
Shoji
33
作者が、万葉集撰者の大伴家持になって万葉集を解説しています。こ難しいことは書いていません。誰でもわかる平易な表現、ユーモラスな表現を多用して楽しく読ませます。乙巳の変、壬申の乱、長屋王の変、恵美押勝の乱といった、飛鳥時代・奈良時代の政権闘争もとても分かりやすく説明してくれます。スラスラ読めました。2023/07/31
ゆう
8
興味はあるが知識がないので手にとった本。ストレートで解りやすい歌が多くていいよな。背景の歴史をくだけた感じで解説しているが、一面的にすぎないかなとは思った。今どき蘇我氏が悪者で藤原鎌足が正義の味方の決めつけはないんじゃないかな。 古典の短歌を詳細に解説してくれる本があったら誰か教えてください。2020/10/11
ドットジェピー
5
凄く良かったです2022/05/13
ken
5
万葉集の和歌を背景を交えて説明してくれる。人の気持ちを素直に表していて、本音を語ってくれているのが楽しい。昔は今では普通にはなかなか言えないこともいいあっていたのか、もしくは和歌だと言いやすいのかとも思いました。2019/12/09
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