内容説明
東京最高峰の集落「奥多摩・峰」
絶海の孤島「青ヶ島」
神唄集団が存在した「新島」
水神信仰の厚い「東小松川」
東京最古の盆踊り「佃島」 ほか...
えっ、ここが東京? 高層ビルが立ち並ぶ姿だけが「TOKYO」ではない。
政治・経済の中心地である都心を尻目に、自然と共に生き、昔ながらの暮らしを淡々と続ける周縁部の住人たち。
そんな奥東京人たちのポートレイトから、東京の知られざる一面を描き出したディープ体験記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
gotomegu
5
奥多摩に住む知り合いが出ているので読んでみた。奥多摩以外は海沿い、島。東京の辺境の地にわずかに残った伝統をたどる旅。奥多摩は賭場があったらしい。山梨へ抜ける青梅街道沿いとはいえ、奥多摩はかなり山深いところ。犯罪者や博徒などが入り込むスキがいっぱいあったんだろうな。東京の河口近くは災害や戦争ではたくさんの死体が流されてきて、それを弔う盆踊りが生まれた。犯罪者などの島流しの先となった島しょ部は、島ならではの歌や踊りが生まれた。不便なところは文化の交流が少ない分、昔ながらのものが残りやすいように思う。2019/12/26
yone
4
自分の興味にど真ん中。 最高に面白かった。佃島の住吉神社を参拝した翌日にこの本を読むのは偶然だったけど必然を感じてしまった。大石さんには東京に限らず日本の最奥部に潜って、面白いマツリや風俗を見せて欲しい。各地のお祭りや田の神さあみたいにトークもまた聞きたい。しかし1番驚いたのは大石さんが俺よりも少し若いと気づいたことだった。2019/10/22
みみ45
2
奥東京=奥多摩ってイメージでしたけど、葛飾、羽田、島々。。。確かに。。奥でした。 時代とともに変わるけど、変わらないままがいいものもありますね。特に島の章は、歴史も含め興味深く読みました。2020/01/18
spike
2
タイトル通り東京の辺境をめぐるルポ。淡々としている分リアリティもあり興味深い。特に「川」=江戸川区あたりは実は全く土地勘はないし、「海」=羽田、穴守稲荷がその名前ゆえ花柳界の女性たちがお詣りしていた、とか、青ヶ島のもろもろ、「青酎」の作り方など、23区に住んでいて知らないことだらけ。2019/12/29
takao
1
ふむ2021/05/04
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