内容説明
遺言状に残された、見知らぬ3人の男女の名前。しかも父は、そのうちの一人を結婚相手に指名していた。23年前の小樽で、父に何があったのか? 3人の消息をたずねて北海道に渡った、一人娘・由紀子の周囲に起こる殺人事件。小樽と京都を結ぶ連続殺人が、せつなく哀しい愛の悲劇を浮かびあがらせてくる。本格長編推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
3
初読。遺言状に残された見知らぬ三人の男女の名前。父はそのうち1人を結婚相手に指名していた。23年前の小樽で何があったのか。3人の消息を尋ねて北海道へ渡った一人娘の周囲で起きる殺人事件。小樽と京都を結ぶ連続殺人が切なく悲しい愛の悲劇を浮かび上がらせてくる。2012/04/13
まきまき
2
亡くなった父の遺言には、遺産の配分先として、聞いたこともない人々の名前があった。亡父と彼らの関係は何なのか。もしや隠し子?もしや父が犯罪を犯していて、その関係者なのか?遺された由紀子は、ボーイフレンドの田沢と謎を追い始める・・・ 遺言に、「この男性と結婚したら、他の人に財産分与しなくていい」とか書いてあるところが山村美紗(笑)とりあえず、お父さん、そんな訳わからん遺言残さんといて!!(笑)謎に迫るたびに関係者が殺されていく展開は王道ながら、伏線もよく練られた秀作。2018/03/13