角川ソフィア文庫<br> 独裁の政治思想

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角川ソフィア文庫
独裁の政治思想

  • 著者名:猪木正道【著者】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • KADOKAWA(2019/10発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044005184

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内容説明

「現代世界を見渡すと、右も左も独裁体制が蔓延している――。(略)現況を前もって見事に予測した先見の明」(解説より)

独裁は暴政とは異なり、自己を正当化する政治理論・思想を持つ。
にもかかわらず、独裁は暴政へと常に変質していく。
指導者は一日でも長く権力のポストに止まろうとするからだ。
20世紀独裁の二大典型、スターリンとヒトラーの独裁を理論史的に究明し、独裁体制の特質を明示した金字塔的著作。
レーニン主義と毛沢東思想の共通点も怜悧に分析している。
解説 木村汎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

12
「共産主義の系譜」でマルクス主義を徹底批判した猪木正道先生が20世紀の二大全体主義・独裁体制であるスターリン独裁、ヒトラー独裁、そして毛沢東独裁を分析した本。これらの独裁がどうして生まれたか、そしてどのように維持されたかを分かりやすく理論的に分析している。解説の木村汎先生の解説にある通りロシアのプーチン独裁の分析にも応用可能であると同時に今懸念されているトランプの再登板後の政権像、そして習近平政権の分析にも応用できる内容であり、今読むべき本であると言える。2024/02/04

4
圧巻。 初めに独裁についての仮説(理論枠組み)が示されたのち、マルクス・レーニン・スターリン、ヒトラー、毛沢東それぞれの独裁の政治過程(旧権力の破壊と新権力の創造)、政治思想がそれぞれ示される。その上で補論として、本書中盤での考察と序盤の理論枠組みの接合と更なる考察が行われる。 スターリンとヒトラーの独裁に共通性を見出しているあたり、アーレントの『全体主義の起原』3巻や『革命について』と問題意識が重なる。 革命から独裁の過程、あるいは20世紀の政治を理解するにあたり、必読の本と思う。2020/12/27

非実在の構想

3
現在の日本もコロナで被治者が食えなくなってきているし、独裁政権が誕生する下地が出来てきているのではないだろうか。2020/04/27

(ま)

0
これも復刻本 階級闘争の名を借りた似非科学主義と妄想による歴史観の歪んだ権力闘争だな・・・2021/03/31

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