光文社文庫<br> 彼女は死んでも治らない

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光文社文庫
彼女は死んでも治らない

  • 著者名:大澤めぐみ
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 光文社(2019/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334778750

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内容説明

沙紀ちゃんはいつも殺されがちな最高にかわいい女の子。わたしは普通じゃないレベルで彼女のことが好きだから、凶悪な犯人をなんどでも見つけ出してやる! と、四六時中息巻く神野羊子は、高校に入学早々、校内で蓮見沙紀の死体を発見。彼女の命を救うため、すかさずお得意の推理を巡らせる――。個性的なキャラクターと唯一無二の文体が織りなす超絶コージーミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

66
83/100点 何とも不思議な感覚の学園物ミステリー。連作短編の形式ながら全体としては一つのミステリー作品となっています。内容は首なし死体や密室・ダイイングメッセージなどや探偵の犯人指摘など一見本格ミステリの体裁ながら、殺された被害者が生き返ったり犯人が悪霊のようなもの?に喰われたりの、なかなかやりたい放題の変格ミステリーとなっています。自分としては嫌いじゃないが好きと言えるほどではない作品。でも普通のミステリー作品に飽きてちょっと変わったものを読んでみたいと思っている人には一度読んでみてほしい作品です。2019/09/18

よっち

48
いつも殺されがちな最高に可愛い幼馴染の沙紀。普通じゃないレベルで彼女のことが好きな女子高生・神野羊子が得意の推理を巡らせるハイテンションコージーミステリ。沙紀を殺した犯人を羊子が見つけ出すと、犯人を身代わりになぜか彼女が生き返る歪な関係、そんな羊子と一緒にいてサポートする昇の存在。のんびり屋なのに核心を突く乃亜や、正義感あふれる拝み屋女子高生・楓との出会いは羊子たちの関係に変化をもたらして、あの斜め上のカオスな展開から始まったこの物語を、伏線や真相を絡めつつすっきりとまとめ上げてみせた結末はお見事でした。2019/08/06

うまる

33
日常系じゃない学園ミステリ。ミステリあるあるをディスりつつ展開するのが最高に面白かったです。ミステリ初心者には何のこっちゃだろうけど、ミステリ読みなら納得と笑いの連続だと思います。後はこのノリと文体に付いて来られるかが問題かな。あらすじの"殺されがちな最高にかわいい女の子"を見て、この本は好みに違いないと確信して手に取って良かったです。これで非日常物語は終わってしまったので、同じメンツで日常系も見てみたいなぁ。2020/02/22

星野流人

32
1ページ目から首なし死体が逆さに吊るされているのを見つけてしまう、という衝撃的な物語の開幕。いつもよく殺されている沙紀ちゃんと、そんな彼女を救うために犯人当ての推理をする羊子が物語の主人公です。殺される女の子と、その事件を解決する女の子……という単純な構造かと思いきや、読み進めていくともっと混み行った事態であることが明かされます。最終章で物語の全貌が明かされたとき、それまで感じていた違和感が一気に晴れました。この物語は一見してミステリ作品のように見えるのですが、読み終えての感想は紛れもなく青春小説でした。2021/01/30

おうつき

28
探偵役の女の子の脳内をそのまま文章化したような軽妙なタッチのミステリー。何度でも死んでしまう「沙紀ちゃん」を蘇らせる為に犯人当てを繰り返していくという特殊設定ミステリーかと思いきや、後半はトンデモ展開に。ある程度予想はついていたものの、後半の目眩く展開は笑えてしまう面白さだった。似たようなスタイルの作品は他にも読んだことがあるけど、それと比べてもとっつき易い内容だと思う。頭を空っぽにして読める楽しい物語だった。2020/05/15

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