メディアワークス文庫 訳ありブランドで働いています。 ～王様が仕立てる特別な一着～

著者名：神戸遥真【著者】

KADOKAWA（2019/10発売）

• ISBN：9784049127409

内容説明

社長が失踪して会社は倒産、アパートは火事で焼失。私、一宮佳菜(24)は今最高に不幸だ。しかもうっかり背負った借金の返済の代わりに、洋服知識ゼロなのに個人経営の小さなアパレルブランドで働くことになってしまった！
　検針？　展示会??　発送費が100円安くなるから、この大量の荷物を運送会社まで持っていけって!?!?　洋服の裏にはデザイナーやパタンナーたちの戦いが隠れていて――。
　無愛想なコスパの鬼(※顔だけはいい)の代表に負けず、ブランド拡大を目指します！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

社長が失踪し会社は倒産、アパートは火事で焼失。全てを失ったカナが、紹介されたシェアハウスの大家・前園に巻き込まれ洋服知識ゼロなのに個人経営の小さなアパレルブランドで働きはじめる物語。騙して実質タダ働きさせるとかブラックだなあと苦笑いしましたが、カナを長年無自覚に貶める存在だった男友達と決別できたのは良かったですし、コスパキング前園や引きこもりデザイナー・アリス、ワケありモデルのミキなどと関わるうちに、自ら積極的に関わるようになったり、互いにいい影響を及ぼすようになってゆく姿にはぐっと来るものがありました。

2019/12/23

[のんちゃん]

夫の本棚から。一宮佳奈24歳はある日、勤めていた会社が倒産し、住まいのアパートは火事で焼失の憂き目にあう。知人が住まいを紹介してくれたが、そこはシェアハウス兼個人経営のアパレルブランドだった。ファッションセンス、知識、両方ゼロの佳奈は訳あってその会社で働く事になるが、と言う話。私が神戸さんの別作品を貸してから神戸作品に凝っていた夫から、今度は私が借りた本。前回読んだ作品同様、登場人物の掛け合いが楽しい。ライトな読み物で、気負わずに読了。

2021/04/20

[ぐっち]

「ニセモノ夫婦の紅茶店」の神戸さん。ミキさんやアリスもいて楽しかった。帝が最後でこんなにデレるとは！

2019/11/02

[assam2005]

神戸さんの描く男性のこのツンデレ感は何と言うか、本当にたまらない。昔よく読んだ少女漫画を読んでいるかのような、胸をギュッと掴まれるような感じで、キュンキュンしてしまいます。今回も自分探しの女性と、我が道を行くツンデレ男性の組み合わせ。王道といえば王道なので先は読めてしまうのに、最後に「行きそうで寸止め」な感じに悶ます。（笑）多分、私がこのタイプに弱いだけなのかもしれません…。あー、でもこのキュンキュン感はいつになっても止められないから、また手に取っちゃうんだよなー。（笑）

2020/02/09

[にゃうぴょん]

カズアキさんの表紙に惹かれて読んでみました。帝君のツンデレのツンがちょっと気になったけど、アリスさんやミキさんなど個性的なエブランのメンバーのエピソードも楽しめました。続きがあれば読みたいです。

2020/01/16