集英社オレンジ文庫<br> きみが逝くのをここで待ってる ~札駅西口、カラオケあまや~

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集英社オレンジ文庫
きみが逝くのをここで待ってる ~札駅西口、カラオケあまや~

  • ISBN:9784086802758

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内容説明

新歓コンパで行ったカラオケ店には、生首が転がっていた。「お客様、もしかして視えてます?」話しかけてきた店長・花宮からここで働くよう誘われた和仁。この店は、この世にとどまっている霊を集めて、あの世に送り出す場所らしい。花宮も「視える」人間のはずだが、常に和仁の傍にいる土色の男の霊については詮索してこない。ここで働くことにした和仁だが…?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

30
大学進学のため、札幌で一人暮らしを始めた和仁。新歓コンパで行ったカラオケ店のトイレに転がっている生首を発見した彼に、店長の花宮が働かないかと勧誘する物語。この世に留まる霊を集めてあの世に送り出す“実験場”のようなカラオケ店「あまや」。そんな訳ありの店で働き始めた和仁に憑いている土色の男の霊。見えている人たちにもそれぞれの苦悩もあって、長らく苦しみ続けていた和仁のずっと誰にも言えなかった過去も明らかになって、ようやく乗り越えた先にあった苦悩からの解放と、これから少しずつ変わり始める予感に救われる思いでした。2019/10/15

めぐ

6
カラオケ屋でバイトする事になった大学生。彼には霊が憑いている。カラオケ屋の個室にも一部屋につき2体の霊が入っている。一風変わったホラーお仕事小説。読後は優しい気持ちになったが、最中にはほんのりぞわぞわするので、初夏の暑くなり始めたあたりで読むのがベストかも知れない。悲しいながらも良い話で、少し元気も出たし、設定が面白いので読んでいて楽しかった。雨宮さん辺りにスポットを当てた続編が欲しい2023/02/16

ぽに

4
作者さん初読み。今の自分に合ってる感じがしてとても読みやすかった。とても優しくて、なんでそんなに優しくいられるんだろうって泣いてしまった(結構本格的に)。良かったなぁ。もっと店長や雨宮のツッコんだ話も読みたい。続き出ないのかな。2021/12/10

kokekko

1
生者の写し鏡として存在する死者たち。オカルト関係のネタの作り込みなどが楽しく浸らせてくれる一方、主人公の自縄自縛への切り込みが中途半端だったような気がする。前作の『ナヅルとハルヒヤ』が大好きなのでこちらも読んだし楽しんだが、もうちょっと深いところまで行ける作者さんだと思う。続きでも次回作でも、楽しみにしている。2019/12/14

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