内容説明
――逃げては駄目ですよ。これはオシオキなのですから。
匂いだけで人を当てられるほど
鋭い嗅覚を持つ公爵令嬢のイスラは、
周囲に馴染めず引き籠もりがち。
だが、不幸なハプニングにより、
王太子の近衛騎士・ノアと結婚することに!
『幽霊騎士』と揶揄されるほど存在感のない彼。
けれど、ノアは決してイスラの嗅覚のことを
気味悪がったりはしなかった。
そんな彼に惹かれていくイスラだが……。
迎えた初夜、ベッドの上の彼は普段の地味さから一変、
まるで別人のように雄の色気ムンムンで迫ってきて――!?
影の薄い『幽霊騎士』は、ベッドの上ではケダモノでした!?
【目次】
序章
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
終章
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜
6
主人公たちの恋愛よりも水面下で行われている陰謀を巡る物語がメインだったな。そしてヒーローやヒロイン兄が頑張って水面下で動いている中、天然なヒロインが効き過ぎる鼻のせいでくんくんと突っ込んでいって無自覚に引っかき回していくという。ヒロインを固める周囲の皆様お疲れ様ですという感じ。内容がしっかりしているから逆にエッチな場面は蛇足に感じられたなぁ。普通にミステリーで読ませられた。2020/03/20
アキナ
6
異常に嗅覚が鋭いせいで人付き合いも苦手になってしまったヒロインと、存在感薄めのヒーロー。存在感薄めというのはヒーローの生きる戦略でもあるのだけれど。ヒロイン母の死の謎をとくというストーリーもあり楽しめました。ヒロインが元気で可愛い。2019/12/30
れーち
5
★★★☆☆2019/12/17
asaki
3
★★★2020/12/11
つっきー
3
★★+ 犬じゃないの?と思われるほどの鋭い嗅覚の持ち主のヒロインは、昔から嗅覚のせいで人づきあいがうまく出来ない。そんなヒロインが唯一匂いが分からないヒーロー。ヒーローと2人きりで部屋に閉じ込められ、一気に結婚まで話が進むというコメディっぷり。かと思いきや、「復讐」のために動く人々の気配もあったりと、コメディなのかミステリアスなのかよく分からない方向に。ヒロインがおバカすぎて私にはついていけなかった。個人的にはミステリアスよりもコメディ一直線にした方が楽しめたのではないかと思った。2019/11/16