内容説明
映画スター80人の魅力と代表作を一挙紹介。イーストウッドから森繁、マリリン・モンローまで、古今東西の映画スター80人の知られざるエピソードやプロフィールが楽しめる一冊。
週刊文春や文藝春秋の映画欄でお馴染み、当代きっての目利きである芝山幹郎が、古今東西の映画スター80人を名人、怪人、巨人、妖人、野人、麗人、才人、奇人と8つのジャンルに分類。その演技や魅力を論じつつ、生い立ちやエピソード、そして代表作を3本ずつご紹介。役者で選ぶ名画240本、映画はやっぱり人で見る!
【名優は人生もドラマティック!】
・ケイリー・グラントは14歳で退学処分
・大足がコンプレックスだったオードリー・ヘップバーン
・東宝の面接で当落すれすれだった三船敏郎
・究極の「絶頂」を求めたピーター・セラーズ
・マレーネ・ディートリッヒは、自らスカートをめくってジョン・ウェインを誘惑した
・14歳年上の女性に調教されたクラーク・ゲイブル
・5歳で映画に出演した高峰秀子
・プロボクサーをめざしていたジャン=ポール・ベルモンド
・ジャック・ニコルソンは「夜の戦闘服」を暴露された
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コニコ@共楽
18
新書にしては厚めの本ですが、映画雑誌を見ているような感じで、パラパラと名優たちに出会って息抜きの読書になりました。80人のスターたちは、私の熟知度の濃淡はあるものの、スクリーンやビデオで皆んな知っている方ばかり。この本で生まれや生き方をはじめて知って、なるほどと思える芸風もあり、楽しめました。それぞれのスターオススメのDVD3作のリストは、私が思う作品とは違ったものがありましたが、それも作品を観る幅が拡がると思ってチェック!ディカプリオやジョニー・ディップ、コリン・ファースが載っていなかったのが残念。2020/04/26
ひさか
14
文藝春秋2006年6月号〜2018年8月号の連載スターは楽しから選んで、加筆修正し、2019年10月文春新書刊。名人、怪人、巨人、妖人、野人、麗人、才人、奇人のカテゴリー分けが楽しい。2021/03/30
Inzaghico
8
わたしの好きなロバート・ダウニーJr.とベン・スティラーが並んでいるのが嬉しい。ロバートの代表作は絶対に『トロピック・サンダー』だと思っているのだが、これはベン・スティラーのところに取られてしまった(笑)。芝山も『トロピック・サンダー』に恩義を受けたそうだ。絶不調だった体調が、くだらなさにかけては右に出るものがないこの映画を観て、見事に復調したそうだ(笑)。これはほんとに傑作だ。この作品の良さをわかってくれる人とは絶対仲良くなれると思う。2019/11/18
tjZero
7
80人の映画スターを、<名人><怪人><巨人><妖人><野人><麗人><才人><奇人>…というカテゴリーに分類して紹介。”飲み飽きないブルゴーニュ”(若尾文子)、”ピンを抜かれた直後の手榴弾”(アル・パチーノ)、”エレガントな妖怪”(レイフ・ファインズ)…などなど、80通りの個性を描き分ける著者の目利きぶりは信頼できる。各スターに3本ずつの代表作もレヴューされているので、240本の作品ガイドとしても有効。巣ごもり時のお伴にもうってつけの新書。2021/03/11
Gen Kato
7
採り上げられている顔ぶれもいいし、おススメDVDベスト3も「やるな」な選択(むろん、異論もありますがそれでも納得できる)。触れたことのない「スター」の映画に手を伸ばしてみたくなりました。2021/02/18