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内容説明
いま、日本の農業の常識が覆る。先端技術と最新マネジメントで、希少かつ高品質なオンリーワン商品を生み出し、世界を席巻――。これぞ日本の未来の成長産業だ!
衰退産業の代名詞とされてきた日本の農業。しかし、この常識は覆りつつある。独自のアイディアと先端技術で稀少かつ高品質の商品、サービスを生み出す変革者たち。時代を先取る彼らの生き方、働き方──。明日のビジネスのヒントがここに!
【仕事も人も面白い! 常識を覆すイノベーターたち】
●元エリート会計士が作る「究極のピーナッツバター」
●東大卒「畑に入らないマネージャー」500のカイゼン
●京都の自動化レタス工場が世界を席巻する日
●毎年完売する100グラム1万円の茶葉の秘密
●世界の一流シェフを魅了する「ハーブ農園」
●女性「未利用資源オタク」が切り開く新エコシステム
●アマゾンより早い野菜流通革命 ほか
■堀江貴文氏推奨
「農業×テクノロジー、異質なものの掛け算からイノベーションは始まる」
■楠木健(一橋大学大学院教授)絶讃
「地に足がついた、素晴しい仕事論だ」
■NewsPicksでも第反響!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
59
著者は稀人ハンター。農業で独自の視点から成功を収めた10人を紹介する本書。農業という分野は同じでも、それぞれがトップランナーという意味では違うベクトルだと感じた。そして、本書で紹介された農業者が「世界」を知り、それをローカルである日本で実践しているということ。コロンブスの卵を見つけ出すのは、非凡な才能なのだ。本書で紹介された農法を模倣するのは二番煎じってもの。粋でもないし、たぶん成功しないだろう。2021/06/20
Kentaro
42
最初に着手したのは、データの収集だった。そもそも、梨の収穫量自体が曖昧だった。梨を入れたコンテナの数で「今日は何百キロ」とカウントしていたのだが、そのコンテナが常に同じように満タンになっているとは限らない。正確な数字がないため、収穫量をベースに売り上げを推測することができなかった。これは重量を計測して、エクセルで管理するようにした。 どんな商品がどれだけ売れた、というデータもなかった。作ったものを農協に卸していれば詳細な売り上げデータは不要になる。しかし、直売メインに据えているからには、データ把握が必要だ2022/07/08
おさむ
38
若手の農業参入者達を紹介する新書。軽々と国境を飛び越えたり、仕事を転職したり、若者らしいフットワークの軽さが成功の秘訣のよう。農業というと、高齢化と人手不足でお先真っ暗という記事が多い中、こうした若者達が奮闘していることを知れただけでも有用でした。総じて良い話ばかりなので、もう少しそれぞれの人たちの内面に迫れていれば、読み応えが出たと思います。2020/01/15
さきん
29
世界の料理屋にハーブを出す農家、レタス工場、世界一の落花生、牛の腸内環境から整えて、良質な堆肥を作る試み、冷凍したバナナ種で温帯な日本で栽培する技術、農家と消費者を繋げるネットワーク作りなど。記事ひとつひとつ読みやすい。図を使った解説も欲しいところ。2019/12/30
Akihiro Nishio
26
新時代を切り開く農家さん10人の取り組みを紹介する。一人を除く登場人物が外資系企業か、海外在住経験がある。1回外からの視点を得ないと革新的なことにはつながりにくいよなと思う。多くの事例が小規模・高付加価値商品で、関係者は食べていけるが、日本の農業がすごいポテンシャルを持っているとまでは言えないよなと思ってしまう。地味だが、広がりという意味でカイゼンで梨園を合理化した事例が一番重要な取り組みだったんじゃないか。最後のバナナの話はスケールが違いすぎ。日本どころか世界の農業を変える人。別に1冊書いた方がいい。2019/11/28