内容説明
古典は過去のものであると同時に現代のものであり、つねに新たに、世代ごとに読みなおされるものである。この視点に立って、いわゆる日本文学通史として古典を概観するのではなく、日本文学史上の代表的な作品とその作者について解説し、古典再評価のための扉をひらこうとする。巻末に「古典をどう読むか」を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
8
古典の概略を解りやすく書いています。この本自体が古典になりつつあるのではと感じました。源氏物語と平家物語、隠者の文学が面白かったです。2020/04/06
かふ
6
教科書的な古典理解なのか?決して賛同することはないと思いながらもそう言うことだったのかと思うのは、人麻呂の貴族性だろうか?赤人らの評価の低さは逆に人麻呂の崇高さなのだ。そして、山上憶良の反国家性。それは大伴旅人の部下として位置づけられていく。息子の大伴家持が密かに採集した東歌は民謡的な哀惜を持っているからこそ、貴族的に歌い上げる歌よりも愛唱されたという。それは短歌とは逆の世界なのかも知れない。そして古事記のように組み込まれた民謡(民話)があるのだ。2026/06/06
spica015
6
古事記から歌舞伎まで、教科書には必ず載っている日本の古典文学についての解説。半世紀も前に書かれたものではあるが、古典文学を今までそのように捉えてきただろうかと蒙を啓いてくれる1冊である。文学がその時代を反映していることは分かっていても、改めて天皇制や婚姻制度、身分制度との関連について説かれると、表面的にしか理解していなかったことに気づく。未読の作品への理解を深めてくれるのは間違いないが、古事記、平家物語、近松など自分が読んできたものについての論考がより面白く感じた。「女の文学」の項はなかなか鋭い論考。2019/01/26
しんえい
4
古典文学史の通史について学べるかと思ったら全然そんなこと無かった。そしてめちゃくちゃ難しかった。 学校行事で狂言鑑賞会を実施するにあたって、「能と狂言」の項目は少しだけ参考になった。狂言とは、日常生活における人々の対立と葛藤を笑いへと昇華させたもの。2025/10/18
本命@ふまにたす
2
日本文学の古典について解説。一応、上古から近世まで取り上げられているが、教科書的な解説というよりは、批評的な文章が収められているように感じた。2022/04/02




