岩波新書<br> 日本文学の古典 第2版

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岩波新書
日本文学の古典 第2版

  • ISBN:9784004140221

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内容説明

古典は過去のものであると同時に現代のものであり、つねに新たに、世代ごとに読みなおされるものである。この視点に立って、いわゆる日本文学通史として古典を概観するのではなく、日本文学史上の代表的な作品とその作者について解説し、古典再評価のための扉をひらこうとする。巻末に「古典をどう読むか」を付す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

8
古典の概略を解りやすく書いています。この本自体が古典になりつつあるのではと感じました。源氏物語と平家物語、隠者の文学が面白かったです。2020/04/06

spica015

6
古事記から歌舞伎まで、教科書には必ず載っている日本の古典文学についての解説。半世紀も前に書かれたものではあるが、古典文学を今までそのように捉えてきただろうかと蒙を啓いてくれる1冊である。文学がその時代を反映していることは分かっていても、改めて天皇制や婚姻制度、身分制度との関連について説かれると、表面的にしか理解していなかったことに気づく。未読の作品への理解を深めてくれるのは間違いないが、古事記、平家物語、近松など自分が読んできたものについての論考がより面白く感じた。「女の文学」の項はなかなか鋭い論考。2019/01/26

本命@ふまにたす

2
日本文学の古典について解説。一応、上古から近世まで取り上げられているが、教科書的な解説というよりは、批評的な文章が収められているように感じた。2022/04/02

suzukydesu

1
丸善でなんとなく買ってみた。これ第二版で、第1刷が1966年、著者は全員鬼籍入り…。 高校までの文学史+α、大学の一般教養の講義みたいな感じ。 少し前提知識要るけど、「源氏物語」「女の文学」の章とかは高校生でも読んでみると理解が深まりそう。 中世~近世の芸能(能から歌舞伎まで)もカバーしてる。2019/01/05

0
隠者の文学、能と狂言が面白かった。後半はあまりわからなかった。日本の神話は権力の集中が早い時期になされたため、自由な発展を遂げる前に神道に組み込まれた。記紀歌謡は素朴で生活的であり、物語・理念と不統一。倭健命の物語は例外。柿本人麻呂の長歌は天皇の威光を強調する意識が現れていて自然ではないが枕詞を駆使して歌を定型化した。第三期では短歌が発展、知的な旅人、繊細優美な赤人、自然の中で感傷や孤独を歌う家持、貧窮問答歌の憶良。女の文学には不幸の意識が共通。機知と嘲笑で武装した清少納言。落窪物語と宇津保物語は喜劇的。2021/01/15

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