消費税10%後の日本経済

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消費税10%後の日本経済

  • 著者名:安達誠司
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • すばる舎(2019/10発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784799107867

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内容説明

2019年10月1日から消費税率が10%に引き上げられた。
最近の経済情勢から、世界的に今、景気は「踊り場」にあり、しかも将来、景気がさらに悪化するリスクが世界中至るところにある。わざわざこのタイミングで消費税率の引き上げを行う意味はどれほどあるのかという根強い批判が識者だけではなく、多くの国民から寄せられた。これまでの増税不可避論は、「財政破綻」の危機がいつ到来してもおかしくないと言われる日本の財政状況を危ぶみ、できるだけ早いタイミングでの財政再建を訴えるものであった。しかし、今回の消費税率引き上げは主に「社会保障の充実を目的としたもの」という建前になっている。

このような状況の中で、われわれが真剣に考えるべきことは、これから本格化するであろう「増税時代」をどう生き抜くかであるが、重要なのは「自分の頭で考える」ということになってくる。そこで本書では、読者自身が来たるべき増税時代の中をどのように生きていけばいいのかを「自分の頭で考える」ため、公表されている経済データを用いて、

(1)現在の日本経済の現状を客観的に記述する。
(2)特に、前回(2014年4月から)の消費税率引き上げに際して、家計、および家計に関連する産業の業況がどのように変わったのかを検証し、その背景にどのような経済原理が隠されているのかを考える。

これらの作業を通じて、安倍政権での2回目の消費税率引き上げで、日本経済にどのような変化が起きるかを展望、解説する一冊となっている。プロの着眼点を通して、公開された経済指標や統計資料から、いかにこれからの経済動向を予測し、ストーリーを想起できるかを正しく理解できるのが本書の魅力である。

目次

プロローグ
第1章 日本および世界経済の現状
第2章 財政再建論の転換 ~世界の潮流から取り残されつつある日本~
第3章 「消費税10%時代」の日本経済の姿
第4章 日本の税のあり方をどのように考えるか? ~国民目線の税制改革の方向性~
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

49
最近の財政政策に対する考え方の変化についても言及したい。より具体的にいうと、日本のメディアでは、いまだに日本の財政危機を案ずる論調がほとんどすべてであるが、最近は世界的な超低金利を背景に、以前ほど財政再建に執着する必要はないとの見解が出始めている。すなわち、「低成長から脱するためには、財政の力を借りざるを得ない」という認識が世界で共有されつつある。 イギリスに多大な問題を起こしているBrexitだが、そもそもはイギリス庶民階級の緊縮財政に対する強い抗議の姿勢からもたらされたことは意外と知られていない。2019/12/03

TAKA0726

19
1、消費税率引上げから日本は本格的増税時代に突入。2、消費税率は20%超に向け段階的に引上げられる。3、今回の引上げで外需のサポートが期待できず再デフレを誘発リスクがある。4、本格化する高齢者の福利厚生を支える40歳代が上の世代を社会保障等で支えることができない。5、現在の社会保障制度は所得水準が高かった中高年層がコストを支払い、彼らが高齢化し社会保障の受益世代になった時別の世代だそのコストを負担する世代間扶助が崩壊する。6、従ってこのタイミングの再デフレは致命傷。7、デフレ脱却できれば衰退は先送りできる2020/01/02

Riopapa

10
この本が書かれたころはまだ消費増税の影響がどうなるかわからなかったが,19年10-12月のGDPが出てきて,相当な悪影響があったことが判明した。さらに新型コロナの影響で日本経済はかなり悪化するだろう。筆者が日銀審議委員になるということなので,片岡審議委員とともに活躍することを期待したい。2020/03/12

rebeccamycin

7
消費増税が正しい政策だと信じてしまうのは、マスメディアを通して財政学者がそう主張しているだけであって、様々な反論がSNSにはあるし論文としても提起されている。だから情報の収集と吟味は自分自身のアタマで考えるしかない。という立ち位置で、極めて客観的に今後の日本経済を考察している。前半部は定量的なデータの羅列で素人には難しく思えたが、後半部では程よくかみ砕いていて、かつ様々な視点で意見を述べているのでこの手の(悪く言えば一時の流行に乗った)書籍としては非常に洗練されていると感じた。2019/12/19

バジンガ

6
消費税増税の財政的、金融的な意味がしっかりと理解できました。  印象に残ったのは、182ページの一節「例えば、中央銀行と財政当局間のアコードによって、明確にインフレ目標にコミットする形で財政出動を行うことであろう。それができなければ、世界は再び戦前の悲劇を繰り返す懸念が残る」  恐慌が、大戦につながった歴史は忘れてはならない。2020/03/30

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