時を壊した彼女 7月7日は7度ある

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時を壊した彼女 7月7日は7度ある

  • 著者名:古野まほろ【著】
  • 価格 ¥2,717(本体¥2,470)
  • 講談社(2019/10発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 720pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065170885

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内容説明

何度、何度、何度くり返しても彼の死だけが変わらない星夜の学校を襲った悲劇と、くり返す夏の日。命がけの青春を、私達は生きている。運命と戦う高校生達のタイムリープ×本格ミステリ☆☆☆7月7日。部活仲間5人のささやかな七夕祭りを、謎の爆発が襲った。その爆発は、部長を激しく吹き飛ばし殺害してしまう。原因は、未来からきた少女2人。彼女らはタイムマシンをハイジャックした挙げ句、爆発させてしまったのだ。部長の理不尽な死をなかったことにすべく、彼らは協力して過去を書き換えようとする。だが、時を繰り返すたび、なぜか犠牲者は増えていってしまい──遡れるのは計7回、無限に思える選択肢。繰り返す青春の1日は、命がけだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

geshi

36
七夕の夜に起きた悲劇を回避するためタイムリープを繰り返す、まほろ式『七回死んだ男』。前振りとルール説明がしつこく書かれ慣れていない人には回りくどいし会話が説明的すぎるが、ファンからすればそれを読むのが楽しい。試行の中で失敗のパターンを幅広くとって普通ならそこで終わりそうな所で終わらせない捻り。最後に明かされる徹底した伏線回収と論理によるヒトの心を解き明かす推理は流石の堅牢さ。青春小説としても苦さと痛みをもった物語として終わらせたのは、この話として正しい。2019/12/30

マルコ(Marco)

34
登録史上最も時間が掛かった一冊。二段組で550頁の実質1000頁。吹奏楽3年の5人が七夕飾りの為、校舎の屋上で演奏していたら、タイムマシンの爆発で部長が転落死。未来から来た女子高生?と協力して部長を救おう、とタイムリープするが、何故か上手く行かない…とにかく冒頭100頁のSF要素や条件提示が全く入って来ない。ここを一気に読める方を尊敬したい。タイトル通り同じ事7度繰り返し…と思ったらとんでもない結果になったり、と中盤から盛り上がる。解答編となる100頁もかなりややこしく、更に一捻り。面白かったけど疲れた。2020/06/29

ひさか

16
2019年10月講談社刊。書き下ろし。タイトルに惹かれて。終章に向けて、延々と登場人物達の会話にのせて状況とその状況を選択する考えを描写する作業には脱帽。もう少し端折っても良いのにと思いました。2020/06/28

CCC

15
ミステリー版『STEINS;GATE』やりたかったんだろうなと思う。『七回死んだ男』なのかもしれないけれど、世界線の変動率とか、世界規模になるストーリーとか、やはりそっちを連想する部分の方が多かった。いずれにせよ元ネタほどは洗練されていない。だけどミステリー部分は腰が入っていたし、青春要素や終盤の展開もわりと好き。違う魅力はあった。2020/08/10

鳩羽

15
七夕の夜、屋上に笹を飾り合奏に興じた吹奏楽部の5人は、突然の爆発に巻き込まれ、部長の真太が転落死する。爆発の原因となったのは、未来からから少女たちの乗ってきた筐体だった。少女たちの持つ技術で記憶だけを過去に飛ばし、吹奏楽部の5人は真太が死ぬ因果を回避しようとするが…。未来の技術、薬の説明がややこしいけれどしっかり読んでおくとより楽しめる。ループすることで明らかになる因果や予想外の動きをする人物が面白く、繰り返される度に複雑になる設定が収集されていく最後も圧巻。青春のほろ苦さと寂しさが、世界に添う。2019/11/19

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