講談社現代新書<br> 覚悟の競馬論

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講談社現代新書
覚悟の競馬論

  • 著者名:国枝栄【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2019/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065176665

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内容説明

調教師はふだん何を重視して馬と接しているのか?どうすれば強い馬をつくることができるのか?東西格差はなぜ解消されないのか?除外馬を減らすためにすべきこととは?このままでは日本の競馬はダメになる――現役最強牝馬アーモンドアイを手掛けた調教師がこれからの競馬界のあり方を考える。ルメール騎手へのインタビューも特別収録!・・・・・・・・・・私が中央競馬に身を置いてからのこの40年間で、調教師を取り巻く環境はずいぶん変わった。海外レースに挑む馬が増え、外厩も充実してくるなど、まさにいま、日本競馬界は激変期を迎えているといっていい。だが、このままでは日本の競馬界は衰退してしまうのではないか――私は今、そんな危機感を抱いている。【東西格差はなぜ解消されないのか?】【除外馬を減らすためにすべきこととは?】一人でも多くの人々に、私の思いを共有していただきつつ、今後さらに日本の競馬界が発展していくことを強く願っている。・・・・・・・・・・【本書のおもな内容】■はじめに――変わりゆく競馬界ドバイターフ前夜の出来事/凱旋門賞断念の背景「詐欺師、ペテン師、調教師」!? ほか■特別インタビュー クリストフ・ルメール「国枝調教師とは哲学が一緒」■第1章 調教師が大事にしていることヒカルイマイとTTG/山崎厩舎時代に得たもの/イギリス研修/藤沢調教師との関係 ほか■第2章 調教師の戦略騎乗依頼/藤田菜七子をどう見るか/騎乗指示/競馬新聞をどう読むか厩舎の管理システム/馬の体調管理/レース選択 ほか■第3章 最強馬のつくりかた「セレクトセール」/馬のバランス/良血と馬格/牝馬の特徴三冠牝馬アパパネとアーモンドアイ/調教の要諦/外厩の進化■第4章 海外レースに挑む遠征の歴史/日本最強馬の挑戦/はるかなる凱旋門賞/輸送事情 ほか■第5章 東西格差をどう解消するか西高東低/輸送競馬の弊害/東西格差の原因/“栗東留学”の背景格差が格差をうみだす実態 ほか■第6章 日本競馬への危惧除外馬問題/中央競馬と地方競馬のひずみ/各種手当の見直しと信賞必罰の徹底レースの品質保証に必要なこと/厩舎にも働き方改革が必要/ゲートボーイの導入をタカラテンリュウとラガーレグルスの教訓 ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomomi Yazaki

16
まず最初の印象。注)が多すぎる!それもほぼ毎ページに。読まないと気になるし、いちいち読むのはうっとうしくて集中できない。なんで巻末に載せないの?と、文句はこれくらいにして・・・国枝調教師によると、馬を叱る人は多いが、叱らない人の厩舎の方が成績が良い。それから東西格差の問題。何となく知っていたが、勝ち星で600勝、賞金で180億円も違う!専門家でも知らない、重賞での牝馬一頭は買い!凱旋門賞の全記録も記載され圧巻、世界の壁の厚さを否応なしに見せつけられる、などなど、使える情報も時々あってちょっとお得な競馬本。2019/11/22

Miz

14
アーモンドアイを管理する調教師として知られる著者の、日本競馬に対する提言。危機感を持って、競馬界(会)を変えたいという意気は流石と感服した。海外遠征についての言及もその通りで、馬もさることながら、騎手や調教師も海外へ行く機会を競馬会は与えるべきで、騎手に関していえばロバーツやペリエに始まり、デムーロ、ルメール、レーンなどの外国人騎手相手に対等なのは海外経験のあるベテランばかり。馬産についても、社台一色なのは如何かと思うようになって久しいが、結局それはケイバ村は何も変わっていないことを示すのでは。2020/07/16

異世界西郷さん

13
アーモンドアイやアパパネといった牝馬三冠馬を始め様々な名馬をこの世に送り出してきた名調教師が語る日本競馬への提言。随分前に買ったもののなかなか読めなかったんですけどね。なんとか読めました。2018年時点で最盛期の半分くらいしか売上がないと知って驚きました。(現在はネット投票や某ゲームが追い風になって盛り返しているらしいですが…)競馬業界に長らく携わってきた著者の憂慮が並々ならないことは文面からでも伝わってきました。長らく続く「西高東低」、競走馬が増えたことによる中央と地方の格差増大や除外馬の発生など2024/08/04

kousei

13
19年10月発行ディープな競馬ファンしか手に取らないであろう競馬本が新書体裁で上梓されていたことに驚いた。アーモンドアイで有名なトップトレーナーの国枝師の東西トレセン格差や除外馬問題、海外参戦や報奨金制度など、勇気を持った親方JRAへの提言が中心。長年のファンとしては競馬を裏側から理解できて楽しめた。2022/05/17

雲をみるひと

12
トップトレーナーの1人である作者の競馬論。主に作者の半生記兼中央競馬改革論といった内容。中央競馬フアンにはわかりやすい内容だと思うが、それ以外の人向けではないと思う。もっともフアンや関係者以外の人が本書を手に取ることは少ないかもしれないが。2019/11/10

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