中公新書ラクレ<br> 悩めるローマ法王 フランシスコの改革

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中公新書ラクレ
悩めるローマ法王 フランシスコの改革

  • 著者名:秦野るり子【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 中央公論新社(2019/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121506696

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内容説明

就任当初は貧者に寄り添う姿勢などから高い評価を得、米フォーチュン誌が「世界で最も偉大な指導者」に選んだフランシスコ。しかしその改革路線、重要な教義変更は支持層と反対派の亀裂を招き、金銭スキャンダルや性的虐待の問題も起き混乱が生んでいる。フランシスコのもと、カトリック教会はどこへ向かおうとしているのか。バチカンの内部事情に詳しい著者の力作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

32
来日に合わせ、教皇フランシスコ礼賛の記事が溢れている。この人が教皇に就任した時、私も大いなる期待をしたが、その後、バチカン銀行、中国対応、聖職者の性的虐待、同性愛、神父独身制、女性司祭などの諸課題への教皇の対応を見ていると、この人は「教義や哲学について特段の理論を持たない現実的な人物に過ぎない」のではないかと評価が変化した。神学者としての確固たる信念を貫いたベネディクト16世が懐かしい。そんな折に手にしたこの本。キリスト教徒でない読売新聞記者としての著者の姿勢は、きわめて冷静かつフェアーで素晴らしい。2019/11/23

かおりんご

28
私は今のパパ様が好きなので、読んでいて悲しくなりました。いろんな考え方があるし、万人の誰にでも好かれるなんてことはないのだから、今のパパ様はこのままでもいいような気がします。だって、人間ですから。パパ様のいい面だけではなく、後ろ暗い面ついても書かれているので、公平・公正に書かれているかと思います。2020/04/19

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

12
教皇フランシスコの二面性、すなわち「質素で倹約家、謙虚でフレンドリーな姿」と、「守旧派の主張を強権的に押さえつつ、冷徹に物事を改革していく姿」を具体例を上げつつ語っている。 自分はこの本を読んで、フランシスコに小泉純一郎と重なる部分があると感じた。どこの社会でも矢継ぎ早に思いついたことに手をつける人が現れることがあるが、その人の行為が客観的に評価されるようになるのは退任後のことである。教皇フランシスコによる強硬な「改革」が、教皇の代替わり後にどのように評価されるのか興味がある。2019/12/14

naji

8
バチカンの事情やローマ法王などうっすらと聞いてきた内容からは想像も出来なかったものばかり!報道などでみる温和な姿だけでなく、突きつけられる難題を冷静に立ち向かう姿が浮かんできました。2020/06/09

リョウ

7
バチカンでの正統派だった全法王とは逆に、世界に開かれた法王と期待されて就任したフランシスコ。現場で信者に向き合うことを大事にする反面、バチカン内での反対派には容赦なく対峙する。カトリックの間口を広げようとすると、逆にカトリックだからこそ信じている保守的な信者との路線の違いが出てきてしまい、難しい舵取りが迫られる。2020/01/22

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