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内容説明
昭和末期に拡大したバブル経済は、平成の幕開きとともに崩壊した。不良債権問題で多くの金融機関が行き詰まり、一九九七~九八年には北海道拓殖銀行、山一証券などが経営破綻。金融システムは壊滅寸前に至った。その後も混乱は続き、二〇〇八年にはリーマン危機に直面するなど、日本経済は長期停滞にあえぐ。金融当局は当時どう考え、何を見誤ったのか。キーパーソンによる貴重な証言を交え、金融失政の三〇年を検証する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
108
先日岩波新書の「バブル経済事件の深層」を読んだばかりでかなりかぶっているところがありました。矢張りさまざまな政治家や官僚たちが出てきて非常に臨場感があります。財務官僚たちの間でも当事の金融機関の処分をめぐっては溝があった様な感じです。政治家もしかりです。このような状態があったので、リーマンショックではあまり傷がなかったというのも実体なのでしょう。岩波新書と同様に金融機関の人には読んでもらいたい本です。2019/05/28
佐島楓
53
バブル崩壊がその後欧米に波及していった、という見解が参考になった。あらゆる対策が後手に回った悪夢のごとき時代は、まだ終わっていない。2019/05/02
なかしー
42
本書は、バブル経済の崩壊から始まり、1997年の北海道拓殖銀行や山一證券の破綻、2008年のリーマンショック、そしてアベノミクスによる異次元緩和まで、約30年間の金融の激動を、当時の政策決定者や関係者の証言を交えて検証しています。金融政策の遅れや誤算が経済の長期停滞を招いた背景を明らかにし、特に「バブルに対する認識の遅れ」と「崩壊後の展開に対する認識の遅れ」が問題の先送りと対策の後追いを招いたと指摘。2025/01/14
k5
34
シリーズ平成。日本全体のお金のことが気になる昨今、経済のことがよく分かっていないのでお勉強。難しいっちゃ難しいですが、『金融腐蝕列島』読んでいたおかげで読みやすかったかも。債務超過と言われる日銀が480兆円の日本国債を持ってるんですが大丈夫ですか?という疑問は解けなかったものの、金融機関がキャッシュにつまる状況はすぐに来そうだな、と。2020/04/10
もりやまたけよし
29
ひさしぶりに良い本に出会えた。金融関連本は得てして著者の主張に自画自賛し、批判ばかりに傾倒してしまう。本作は取材した内容を出来るだけそのまま記述してありリアルな状況を知ることが出来た。なかなか良い読後感。2023/02/24
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