ブルーバックス<br> ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方

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ブルーバックス
ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方

  • 著者名:能勢博【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2019/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065176672

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内容説明

放っておくと筋肉は年齢と共に衰え、そのことが原因で免疫力が下がったり、生活習慣病を引き起こしたり、心の健康や、脳の認知機能にまで影響を及ぼすと言われています。とはいえ、筋肉を衰えさせてはいけないとわかってはいても、運動をコンスタントに取り入れるのはなかなか難しい……。ジムに通い続けるにはお金も必要だし、一人でできないスポーツはその場所や相手を確保するのに手間やお金もかかる、ランニングはいきなり走っても大丈夫か不安……などなど、運動に対するハードルはけっこう高いものです。そこでウォーキングの提案です。ウォーキングなら家の周りを歩いてもいいし、どこかに行くついでに1駅分歩くこともできるし、すぐにでも始められます。ただ、なんとなく歩くだけでは体力アップはむずかしいことも事実です。著者は科学的に「どれくらいの速度で」「どれくらいの頻度で」「どれくらいの時間行えば」「どんな効果が得られるのか」を徹底的に研究し明確にしました。その根拠となるのは、20年にわたり6000人以上のデータを取った結果と分析。それがわかりやすく示されているので、なぜどのように体にいいのか、納得できます。そのようにして確立した、効果的で継続しやすい方法「インターバル速歩」のやり方を紹介。ややきついと感じる早歩きと、ゆっくり歩きを一定間隔で繰り返すだけのシンプルな方法です。第1章では、体力とはなにかについて、ミトコンドリアの働きなど細胞レベルの話も交えて解説します。なぜちょっときつめの早歩きを組み込むのかがわかります。第2章では、具体的なインターバル速歩のやり方を紹介し、多くのデータから明確になった、さまざまな効果について解説します。第3章は、インターバル速歩をさらに効果的にする方法や、腰痛・膝痛や体に不調のある人にもできる方法などを紹介する応用編です。第1章 体力とはなにか体力には種類がある/運動時のエネルギー源/体力が落ちると生活習慣病になる/運動トレーニングによる持久力向上メカニズム/熱中症予防のために備わった驚くべき体のシステム/1日1万歩は体力アップになるか?/中高年者は筋力トレーニングと持久性トレーニングを明確に区別する必要はない ほか第2章 インターバル速歩の方法と効果体力アップはウォーキングで十分だった!/体力向上は、生活習慣病を改善する/気分障害を改善する/睡眠の質も改善する/認知機能も改善する/関節痛も改善する/骨粗鬆症も改善する/炎症反応を引き起こす遺伝子活性を抑制 ほか第3章 インターバル速歩の応用インターバル速歩の後の乳製品を摂取で、筋肉が太くなる/慢性炎症を抑制する/生活習慣病の症状が改善する/熱中症に強くなる/腰痛・膝痛の人もできる/水中インターバル速歩 ほか

目次

第1章 体力とはなにか
1‐1実感、体力向上効果
1‐2体力には種類がある
持久力/筋力(筋収縮力・筋持久力)
1‐3運動時のエネルギー源
1‐4体力が落ちると生活習慣病になる
体力の加齢性変化/体力と生活習慣病の関係
1‐5運動トレーニングによる持久力向上メカニズム
1‐6血液量増加による体温調節能向上メカニズム
熱中症予防のために備わった驚くべき体のシステム/進化と体温調節
1‐7何歳からでも体力アップは可能
1日1万歩は体力アップになるか?/体力向上のための運動トレーニング方法の国際標準とは(持久性を高め
るトレーニングとは・筋力を高めるトレーニングとは・中高年者は筋力トレーニングと持久性トレーニングを
明確に区別する必要はない)/マシンを使ったトレーニングは、なぜ普及しないのか
第2章 インターバル速歩の方法と効果
2‐1体力アップはウォーキングで十分だった!
2‐2体力向上が加齢関連疾患を改善する
生活習慣病を改善する/気分障害を改善する/睡眠の質も改善する/認知機能も改善する/関節痛も改善する
/骨粗鬆症も改善する
2‐3炎症反応を引き起こす遺伝子活性を抑制
2‐4さあインターバル速歩をやってみよう
インターバル速歩のやり方/インターバル速歩のやり方の根拠/インターバル速歩のやり方でよく受ける質問
(一日のうち、どの時間帯がよいか/膝痛、腰痛の人はどうすればよいか/1日30分の連続時間が取れない場合
はどうすればよいか/1週間4日はなかなか時間がとれない場合はどうしたらよいか/ウォーキングではなく走
ってもよいのか/専門の活動量計や遠隔型個別運動処方システムを持たない場合はどのようにすればよいか/事
故はないか)
2‐5インターバル速歩を継続するためには
インターバル速歩定着率と効果との関係/定着率に与える因子(性別、肥満度、“ずくなし遺伝子”の発見)/運
動を続けるために本当は必要なこと(自己比較・他者比較・コミュニティの育成/生活習慣病は伝染病か
第3章 インターバル速歩の応用
3‐1インターバル速歩とサプリメント
3‐2インターバル速歩の後に乳製品を摂取すると……
筋肉が太くなる/慢性炎症を抑制する/生活習慣病の症状が改善する
3‐3インターバル速歩+乳製品摂取でさらに驚きの効果が
3‐4スポーツドリンクと乳製品を使い分ける
3‐5インターバル速歩のリハビリテーションへの応用
腰痛・膝痛の人にもできるインターバル速歩/水中インターバル速歩が楽なメカニズム/大腿骨頭全置換術では
/要介護者のためには/がんの発症予防になるか/がん患者の生活の質の改善効果
3‐6インターバル速歩の普及のために
コラム・乳酸は疲労物質か/ヒトの体温調節と熱中症発症メカニズム ほか