講談社文芸文庫<br> 母よ

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講談社文芸文庫
母よ

  • 著者名:青野聰【著】
  • 価格 ¥1,144(本体¥1,040)
  • 講談社(2019/10発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061982109

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内容説明

母よ、あなたの素顔を見たい、どのような顔をしていたのでしょう。現存している写真はたったの1枚、「ひんやりとした感じの、きれいな人だったのよ」と、少年のぼくに語ってくれた姉。──実母への切実な想いと、別居している理英との間に生まれた保育園にかよう男の子の成長ぶりを、清澄なことばで綴った秀作。第43回読売文学賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AR読書記録

2
なんだろう、女の敵臭をひしひしと感じる。関わった女をけして幸せにはしないのに、それでも女を次々と惹き付けずにはいないような、そういう実に困ったタイプの。だいたい生身を伴わない「母」のイメージに勝てるものはそうそうないってのになぁ。読んでるとどうしても息子と母の関係(ま、身も蓋もなくいえばマザコン)に思いをいたさずにはいられないが、そのあたりは解説で島田雅彦氏がしっかりと書いていてくださるのはありがたい。2014/03/27

綿田

0
幼いころに死んだ母。どんな顔かすら、姉が持っていた、たった一枚の写真からかろうじてうかがうことができるのみ。ぼくは「母よ」と呼びかける。      なんでしょうか、読みにくかった。同じ文を何度も読んでしまうことが度々……。説明の文があまりないからか? ただ読解力がないだけか? 解説の島田雅彦による正しいマザコンと悪しきマザコンの話のほうがしっかり脳味噌にインプットされてる。悪い作品じゃないとは思うんだけど、なんか、なんか、うーん。主人公と作者がイコールすぎると感じるからだろうか。2010/09/09

akuragitatata

0
この作家についてはいろいろ思うことありですが、他の女性がかわいそうです。かわいそうですが、まぁいいんじゃにでしょうか。2009/09/30

矢田絵美里

0
★★★★☆ 亡き母を想う主人公のことを考えると、切なくなる。著者が自分自身を主人公に投影していると感じる。実際にそのような境遇に置かれてみないと気持ちは分からないと思うが、母が恋しいと感じる主人公に共感出来た。2009/09/09

まーちゃんごめんね

0
感想はnoteに。 https://note.com/eto19321225/n/n585754660cde2024/03/11

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