内容説明
病気で倒れた
母を思う
娘の気持ち。
あなたを
殺すのは、
私なのだから。
闇を抱えた
孤独な少女。
物語が行き着く
思いがけない
結末。
衝撃や号泣ではなく
確かな感動がここにある。
二十歳の誕生日目前、急病に倒れた瀕死の母親を見て、
路子はやり場のない怒りを抱く。
「お母さん、病気なんかで死なないで。あなたは、私が殺すんだから……」
路子は看病に没頭する。
治して、また自ら殺すための看病の日々。
真摯な医師・鷺森、難病の少女・彩乃らとの交流は、
愛情薄い両親への復讐心に凝り固まった路子の心を
解すことができるのか……?
感涙のドラマ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばゆみ
5
んー、、、「死」をテーマにしているせいもあるけれど、作中に漂う空気がどよーんとしていて、最後「主人公は両親に愛されていました」と感動的に終わったはずが、全然綺麗に感じられないという、、、表紙がまたライトな感じでちぐはぐなのよなぁ、、、 重々しい空気感が好きな人にはおすすめ。2019/10/15
himanaka
4
死がテーマというより、医学の在り方、医療の限界ということにシフトが置かれているような気がした。主人公の心境の変化は、残念ながら自分には寄り添えなかった。2020/06/07
なって
2
親の敷いたレールに乗れずに劣等感の塊になった、メンヘラこじらせちゃんのお話。大学生にもなるのに、思考回路が厨2そのもの。親になってみないと親の気持ちは分からない、確かにそうだなぁ。親は良かれと思っていたことでも、子ども心には傷ついたりするもんね。2020/09/20
太郎
1
★★★☆☆2019/12/14