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内容説明
トリカブトはアコニチンという神経毒を含む美しい花で、過去には殺人事件のトリックで用いられたこともある。しかしこの毒草は漢方の処方で用いられる「附子(ぶし)」や「烏頭(うず)」も生み出す。毒と薬は表裏一体の関係にあるのだ。本書は不思議な毒の魔力と魅力に迫るべく、毒の基本知識、毒の分類、毒が変えた歴史、毒と食べ物、犯罪や事件との関係、さらに麻薬と覚醒剤まで、第一人者が平易に解説。 〈内容例〉〇中国の皇帝たちが、不老不死を願って飲んでいた毒とは? ○美容外科で使われる「ボトックス」は世界最強の毒から開発された ○中毒のときの記憶がなくなる、チョウセンアサガオの謎の毒 〇一酸化炭素中毒はなぜ起こる ○覚せい剤は生薬「麻黄(マオウ)」の研究過程から生まれた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fseigojp
13
poinson,toxin,venomの違いがわかった 身近なものに意外な猛毒が。。。2020/04/09
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
8
2019年10月14日 初版。。。毒を獲得したものが残った。と言われたときにははっとした。毒を獲得したから残ってきたと思っていたからだ。植物はほぼ毒を持っている。たまたま食えるものを食っているに過ぎない。。。詳しく書かれており、731部隊、帝銀事件などの事件からの側面もよかった。2019/10/29
ふたば
6
身近な毒から、人工的に合成された毒まで。毒と薬は表裏一体。使い方によって薬になり、毒になる。正しく使用することが重要であろう。人が合成した覚せい剤や、麻薬はそもそもは有益であると思われていたものである。しかし、安易に使用することは許されなくなっている。日常的に食すようなありふれた木の実や草花にも毒はある。自然とは本当に面白い。2020/01/05
belier
1
毒について網羅的に書かれている。公害病の原因物質や麻薬なども毒の一種ということで解説されていて、コンパクトだがかなり幅広い。毒とは何か、から各論に入っていくスタイル。歴史の一こまを飾った毒として、ソクラテスの最期やクレオパトラの蛇、ボルジア家が使ったと言われる毒など様々な話が出てきた。現代の毒殺にまつわる犯罪や麻薬であげられた芸能人の例は、そんな事件だったかと教えられたり、懐かしかったりしてネットでさらに調べたりもした。毒物の正式名称や化学式が出ているが、そちらはチラッと眺める程度ですました。2023/06/17
ふみ
0
先日、上野の国立科学博物館「毒」展に行ってきたので。2023/02/20