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内容説明
これほどのウソがまかり通っているのに、なぜわれわれは子どもに「ウソをついてはいけない」と教え続けるのか。この矛盾こそ、哲学者が引き受けるべき問題なのだ。哲学者の使命としてこの問題に取り組む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
23
世界は嘘に塗れている。成人して久しいぼくやあなたにはよく解るだろう。人はみな嘘をつく。日常的に嘘をつく。ぼくorわたしは常に真実だけを口にするなんて宣うのはハッピーになるクスリを常用している奴らだけだ。なのに何故基本的には「嘘はよくない」としているのか。何故幼いこどもに向けて「正直であれ」などと心にも思っていないことを口にするのか。常に正直に思うことだけを口にするような人間が社会では生きていけないと十二分に承知している筈なのに。本音と建て前。それを使い分けることには罪悪感をもたなければならない。絶対に。2019/11/01
TAKA0726
15
作者は長く哲学会に所属し、ウソの構造を科学的ではなく哲学的に分析しているがやたらカントやサルトルが出てきて内容が理解できない。冒頭70歳以上の高齢者は、働いておらず、若い者たちに養ってもらっているので謙虚に威張るなと言いたい!と言いながら自身が政治家、もりかけ問題、あおり運転、日大アメフトに文句ばかり並べどうなのかと思う。真実を語れも何が本当の真実なのか、人それぞれ捉え方が違い口のうまさで嘘も真実になるのではと言いたい。現代は、殺人事件より痴漢事件を大々的に取り上げるマスコミも魔女狩り、ヒステリックでは❓2020/01/09
あつ子🐈⬛
13
めちゃんこ時間かかって読了。いやはや、これは酷いノイズだ!(誤解のないように書いておくと、自分と同意見の"心地良い"読書ばかりしていると人はボケるので、中島本は望むところです)日本は情治国家ではなく法治国家ゆえ司法で裁けないのなら無罪、は当然。私刑なんてとんでもないと考えられるくらいには、私は幸福な人間なのだろうと思う。心の底から謝罪しろなどと他人に思ったこともないし。昨今の、絶対に殴り返してこない相手を正義の美名のもとに集団で叩く。そのことに対して哲学はどんな答えを示してくれるだろうか。それが知りたい。2025/02/04
amanon
8
ウソをつくことは基本的に良くないと恐らく誰もが思っている。しかし、一生嘘をつかずにいることは不可能。これも周知のことである。「嘘も方便」は一体どこまで許容できる概念なのか?本書を読んでふとそんなことを考えた。また、本書を読んで、前政権から今日にかけていかに政治家の言葉が軽くなり、政治が腐敗したかを改めて痛感。常識では到底あり得ないことが堂々と罷り通って今日に至っているという状態の異常さに今更ながらに驚愕。著者のいう「繊細の精神」が減退しているということか。哲学の復権が必須だが、ほぼ絶望的なのが辛い。2021/11/09
まさや
5
少し前にあった事件を題材にしているので分かりやすかったです。自分の得になることと損になることを話している人がいたら、損になることを言っている方が事実を話している可能性が高いと思いました。2021/01/23
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