公の時代 ―― 官民による巨大プロジェクトが相次ぎ、炎上やポリコレが広がる新時代。社会にアートが拡大するにつれ埋没してゆく「アーテ

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公の時代 ―― 官民による巨大プロジェクトが相次ぎ、炎上やポリコレが広がる新時代。社会にアートが拡大するにつれ埋没してゆく「アーテ

  • 著者名:卯城竜太(Chim↑Pom)【著】/松田修【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 朝日出版社(2019/10発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
  • ポイント 400pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784255011356

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内容説明

「アーティスト」が消失した次は、「個」が消える番だ。

復興、オリンピック、芸術祭、都市再開発、表現の自由――
“ブラックボックス化”した大正の前衛アートを手がかりに、
開かれた社会(パブリック)と「個」を探る画期的な公共/芸術論!
津田大介、青木淳、福住廉の三氏も対話に参加。

ウェブ版「美術手帖」での好評連載を全面改訂し、新たな論として更新。
「あいちトリエンナーレ2019」の“公開”検閲・展示中止を受けた対談も急遽追加。

大きなアートフェアや芸術祭に率先して「配置」されるアーティスト、
民営化されて「マジョリティ」しか入れなくなった公園や広場、
「滅私奉公」して作品を社会から閉ざしていく市民のタイムライン……
「みんな」「一般」の名のもとに、トップダウン/ボトムアップ双方から
個人が侵食されていくとき、新しい公共圏と自由をどうつくっていくか?
「個と公」の問題を、アーティストとアートの存在意義をテコにして実践的に考える。


<目次>
はじめに 卯城竜太
1. いまアーティスト論を語るということ
2. 「マジョリティ」園の出現
3. 「にんげんレストラン」は生きていた
4. 公化する個、個化する公
5. 日本現代アートの始祖・望月桂と黒耀会 +福住廉
6. 横井弘三が夢見た理想郷の建設
7. 大正の前衛が開いた個のポテンシャル
8. 「表現の自由」が問われた芸術祭 +津田大介
9. 新しい公共をつくる方法論とは +青木淳
10. アーティストたちよ、表層を揺さぶれ
おわりに 松田修
卯城による「日本の前衛」DIY年表


「近年、『個と公』のバランスが大きく変わるなかで、僕らには、アーティストというつくり手として、言いたいことがたくさんあった。対談内にウザいくらい出てくる『個』『アーティスト』『大正』といったいくつかのキーワードのうち、とくに『公』の使い方は、論として開始当時はガバガバだ。いまから見るとツッコミどころ満載だが、なぜ僕らがそれほどまでに幅広くいろんな集団や容れ物を『公』と呼びたかったのか。それがいったい何を示唆しているのか、だんだんとわかるようになってきたのは、僕らが自らを『私』ではなく、『個』として捉えることにこだわりを持っていると気づいてからだった」(卯城竜太「はじめに」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

21
社会に余白が無くなっている。古い建物は更新の名目で再開発され、震災復興も新興のようだ。空間は官・民(巨大資本)に管理されマナーの良い人達にしか居場所はない。そのマナーは官民の「上から」作られたものもあれば「みんな」の名のもとに下から作られることもある。空間だけではない。公共圏はポリコレのせめぎあいで息苦しい。当たり前のよう自由を享受すると近代や市民社会の空間はかくも息苦しい。息を吐くために表層からダークにもぐる。ダークな吐息から欧米では思想が生まれるが、日本では悪趣味サブカルの蛸壺でわいわい。必読です! 2019/11/21

小鈴

13
名言メモw。u「パンピー・滅私奉公人化して相互監視的に『公共化』した表層ウェブは、もうマニアのための自由な空間じゃないじゃん」282 m「Onionちゃんねるの話は、カウンターカルチャーが日本では思想ではなく「悪趣味」として消費されていることがよくわかる事例だね。そんな無秩序な「場」をつくるだけじゃカウンターでもなんでもないし、「ダーク」が世の中に必要だってことにもならないよ。」302 u「現状「ダーク」入り作品だとしても略、そういう「ブライト」なアートを「ダーク」にしてるのは、この世の中じゃん。略 2019/11/21

Hiroo Shimoda

11
公と個と私の問題。あいトリのような公の名の下に個が抑圧されるケースは多いし、桜を見る会のような「個による公」も増えている。オンラインサロンは個が私としてクローズに生き残る手段か?2019/12/21

おちもり

7
今まさに最前線を走る、現代アーティスト2名の対談本。 公権力やそれに追従する大衆が、芸術のありようをコントロールする「公」の時代の様相を、強烈な「個」がひしめいていた大正期の事例を参照しながら浮き彫りにする。両氏の膨大な知識量に圧倒された。 津田大介を交えた「あいちトリエンナーレ」開幕直前の対談も収録されており、同問題に関心を持つ人たちにこそ手にとってもらいたい一冊。だが、本当に届いてほしい層には届かないまま「公」の時代はますます加速するのだろう。2020/01/15

わたる

3
現代アート集団Chim↑Pomの本。 本書では社会を公/個/(私)と分ける。 公というのは文字通りパブリック、個というのは私(プライベート)ではなく個性のような意味。その上で、現代では個が奪われると同時に個の公化が起こっていると言う。それは現代アート展において、キュレーターの思った通りにアート作品が並べられること。本来であれば際立った個はたくさんあるのにテーマに沿ったパブリック目線で個が取捨選択されてしまう。そしてなんなら作家や企業の方が展覧会やパブリックに合わせて迎合しに行ってしまう。(コメントに続く)2026/05/29

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