内容説明
ユングと研究を共にし、ユング研究所の初代所長を務めた著者が、長年の臨床経験をもとにユング心理学を一層発展させた。本書は「~の夢を見ると、~である」といった夢の象徴について紋切型の解答を与えるものではない。内的世界だけでなく外的現実にも目を向け、生理学的研究も含め夢に関する極めて包括的なアプローチを示す。東西の古代の夢理論や夢の劇的な構造、夢分析の実際例に至るまで、夢を考察。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えぬざき
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方法論の原則、夢研究の方法、昔の夢理論、ユングのコンプレックス心理学における夢、夢分析の技術の5つの章からなる。生理学や文化史の視点から多角的に夢がどういう意味や効用をもつのか語られるほか、古代劇の様式に則って整理された具体的な夢の分析例もあって大変興味深い。個人的には、知識人たちが残してきた夢の解釈や一家言が含蓄に富んでいて面白く、特にショーペンハウアーの「夢においては誰もがシェークスピアである」、詩人ムネシマコスの「死の予行練習」、そしてユングの講義録から「夢こそは治療的な神話である」が印象に残った。2026/05/05




