内容説明
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1947年の憲法施行以来、70年余にして「改憲」をテーマに国会で議論が始まる。日本国憲法の制定においては、国内国外の様々な政治的、社会的な力が働き、その成立過程は複雑である。ポツダム宣言を受諾して日本は連合国の占領下となるが、その結果、封建主義的な日本の国家体制の根本にある大日本帝国憲法(明治憲法)を民主的なものに変革する必然性があった。そして、その変革の過程は、日本側で考えた憲法改正案がGHQに提出される第一段階と、その提出案を完全却下してGHQが独自に作成した草案に日本側の要望を取り入れて作成した第二段階に分けることがができる。本書では、この作成過程を史実に照らし合わせて忠実に再現しながら、また、今なお完全に解明されていない歴史上の謎を解き明かしながら、マンガとコラムでわかりやすく解説した。右翼、左翼といったイデオロギー的な歴史観にとらわれない視点で多くの文献を基に編集されており、高校生から大人まで楽しめる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りらこ
17
#Netgalley わかりやすい。ベアテ・シロタさんについて寡聞にして知らなかったが((家族は知っていた...汗)、彼女の取り組みの凄さに、その執念と思いの強さに感動。そして押し付けられた憲法だと言っている人たちよ、この本を読むと良い。真の民主主義について、日本のなかから草案として生まれようとしていたことも。GHQの人たちの、もちろんその中には他国との主権争いや何やらがあったにせよ、民主主義の国として生まれ変わらなければならないという強い信念。天皇の戦争責任問題を各国がどう捉えていたかも少し。良書。2019/10/13
ミント
2
日本国憲法が作られた過程がマンガと文字ベースのページで解説されている。文字ベースのページもQ&A形式となっており読みやすい。改憲に関する議論が行われつつある現在、憲法の成立過程や理念を知っておくことは有意義だと思う。 #NetGalleyJP2019/09/29
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