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内容説明
◆物流は競争優位の源泉にもなれば、企業や産業の存続を揺るがす弱点にもなりうる。本書は物流の基本的な仕組みから近年のトレンドまで1冊でコンパクトに解説した好評書の待望の新版。近年の物流をめぐる人員・価格・テクノロジーなどの環境激変や、新しいビジネスモデル事例を海外も含めふんだんに盛り込む。
◆著者は、物流会社を経営しながら物流コンサルタントとしても活躍。物流全体について語ることができ、かつ新しい動きについても追える貴重な存在。本書では「輸配送」「保管」「荷役」「包装」「流通加工」「システム」の物流6大機能といった基本もきちんと解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐治駿河
40
昔はチェーン店の店舗が増えた後に物流拠点を作っていましたが、セブンイレブン等の拠点を作ってからの店舗を作る考え方は今ではスタンダードとなっていますね。中盤はアマゾンのネット販売と実店舗の違いの話が中心となっていました。続いて日本の数社(アスクル・カルビーなど)を実例に挙げてそれぞれの物流システムを紹介しています。最後の最後に人材育成と物流品質について書かれていますが、最後は人間頼みで教育が重要といって締めくくっているので物足りなさはある一冊でした。2024/10/16
Tαkαo Sαito
36
自身も製造系の企業に務めている人間として現在の物流事情を一通り網羅したく読了。物流の基礎の基礎を学ぶには最適な本。近年ヤマトの運賃値上げ、再配達問題、ラストワンマイル問題、人件費未払い問題など日本の物流界にはネガティブなニュースが事欠かないが、改めて海外と比較するとサービス力は素晴らしいものだと再認識。他、海外の物流事情についても広く浅く頭に入れられるのでビジネスマンは読んで損はしないかと。2020/02/06
しおり
9
物流が近年いかに重要になっているかだけでなく、国内外の企業の取り組みや現場レベルでの改善方法など盛りだくさんの内容だった。物流は単なるコスト以上の意味を持つ。コストダウンはもちろん、スピードやオプションにこだわることで企業独自の強みにもできる。企業風土にも関わる。正確さは必須条件。「物流センターの中に工場を作る」ことも視野にはいる。貨物取扱量という視点で空港を見ると仁川空港は国際ハブとしての地位を固めつつある。戦闘レベル、戦術、戦略や部門ごとの最適など考えることは膨大。でも、それゆえにわくわくする世界だ。2021/06/18
なっぱaaua
7
最近の事例も含めて物流の大切さがよく分かる一冊。食品流通の世界にある慣習三分の一ルールとか本当撤廃しないとSDGsに置いていかれるぜと思ってたらお菓子業界は六分の一だったか。こんな日本の悪慣習無くなれば良いのに。日本人って勿体ない精神じゃないのだろうか。オムニチャネル凄いな。「物流がビジネスモデルを決める」と筆者は語るが、全くその通り。いずれ物流で運べる数が売れる数になる時代が来る。今まで物流を蔑ろにしていた企業は苦労するだろう。物流の基礎が学べる良書だが、最後が尻切れトンボになっているのがちょっと残念。2019/11/20
O. M.
4
どちらかと言うと、物流について系統建てて学ぶというより、最新の物流回りのビジネス環境をカタログ的にまとめた内容。やはりamazonの日本における物流戦略にはしびれた。2019/12/31