内容説明
辞めたくても辞められない労働者に救いを
人手不足、長時間労働、残業代未払い…労働環境はますます悪化し、心身ともに疲れ果てる人、辞意を伝えても引き止めにあう人、さらなる過酷なハラスメントにあう人など「辞める」を許さない職場が多い。働く人やその家族が健康を損なうこともある。そんなときの最後の手段が「退職代行」である。どうすればスムーズに退職できるのか、退職するときには何に気をつけると無理なく次の職場に移れるのか。事例を踏まえ、詳しく紹介する一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えんちゃん
53
弁護士による退職代行の方法について。思っていた内容と違った。面倒だから何でも屋に退職代行してもらうのではなく、どうしても辞めさせて貰えない(主にブラック企業)時の手段として弁護士に相談すること。著者の家族の辛い経験をもとに、幸せに生きるための退職代行。こういう代行なら大いに賛成。2021/02/11
G-dark
26
誰かの手助けがないと退職出来ない状況に追い込まれている人もいる、と教えてくれる本。責任感が強いあまりになかなか上司に退職を言い出せなかったり、言えてもしつこく引きとめられたり、罵倒されたり、不利な書面にサインを求められたり、他の社員への見せしめも兼ねて損害賠償を強要されるケースもあります。仕事のせいで既に過労や人間関係のストレスなどで心身が弱っている人なら尚更、そういうブラックな職場で退職手続きをするのは大変ですよね…。しかし、杜撰な対応をしてお金を取ろうとする悪質な退職代行業者もいるので注意が必要です。2021/06/06
kikupika
5
コロナで会社から切られるお悩みのほうが最近は多いのかも?と思いながら読む。ここ4-5年よく聞く退職代行。退職に問題を抱えた場合は、弁護士とか社会保険労務士とかにしっかりお願いしたほうがいいなあと再認識。大企業でもそれなりにトラブることはあるのだなあ、まあ所詮ヒトがやることだからな。私も今思えば、弁護士さんにちゃんとお願いすればよかったと思うこともある。世の中何にせよお利口に生きていくことはなかなか難しい。雇用主だって、従業員だって、素晴らしい人もいればとんでもない人もいるのだから。2021/02/22
乱読家 護る会支持!
5
未払い給与・残業代の請求、パワハラ慰謝料の請求、損害賠償請求された時の対応などに対処してくれるらしい。 法の専門家がブラック会社と交渉してくれるのは、頼もしいですね。 でも、弁護士さんの手付金って数十万ときくので、結局、本人も会社も損をして弁護士だけが儲かるビジネスモデルのようにも思います。 本来は、行政が弱者保護の視点で、労基署の相談機能を強めたり、労基署の監督権限・執行権限を強めるべきではないやろか?? 2020/04/17
海星梨
4
KU。退職代行というと、探偵のような一種のいかがわしさを感じるのだが、まさかの弁護士。まぁ、労働基準法とかそういうはなしになるわけで、まぁ言われてみればそうなんだけどなぁ。コロナ禍以前の話なので、今はどうなってるかとかも気になるが。2022/05/18




