内容説明
季節の移ろいとともに、大地の色やにおいが変化するように、いつの日も心のままに生きてきた。……瀬戸内海の光を抱いて過ごした幼い日から今日まで、さまざまな出会いと別れを繰り返した自らの生を、四季の情景に重ねてたどる自伝的エッセイ集。性愛文学の極限を求めつづける著者の愛と生の原点が、ここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あ げ こ
9
どこか幸田文のそれを思わせるよさがある。移ろうもの、散り行くもの、咲き誇るもの、生い茂るもの。自らが惹かれたものたち、知りたいと、近寄りたいと、促すよう動く心に従い、目を向ける。そこで得たもの、生じたものの姿を、曖昧ささえそのままに書きとめる。思い寄せるのはしたたかに、或いは密やかに栄え、やがて巡る命の豊かさ。そしてそこに宿る魅惑的な熱の息吹。生と死の様相を映す言葉も、自らの揺らめきを象る言葉も、驚くほど真摯で、豊かな響きを持つもの。様々な色合いと熱情に触れ、内へと蓄え続ける姿に、その作品の豊艶さを思う。2015/07/25
絵具巻
1
リサイクル本。2015/07/16
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