内容説明
20XX年、人類はついに不老不死を手に入れた――。スマートシティの上空には無数のドローンカーが飛び交い、人々は遺伝子操作で復活したマンモスのステーキに舌鼓を打ち、食後はVRで臨死体験を楽しんでいる。一方、郊外には食料生産ビルが立ち並び、無人のビル内では農作物や培養肉が次々に生産されている。交際相手を探すのは、宇宙空間全体を網羅したマッチングアプリ。AI執事のおかげで相性はバッチリ! 結婚相手を見つけたら、月面ホテルでハネムーンベイビー!そんな21.5世紀、僕たちはどう生きるか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
31
これから30年後の21.5世紀(おまけで22世紀)の未来を語った一冊。30年後には不老不死が実現しており、基本的に永遠に生きられるという前提で書かれている、食品・教育・エンタメ・住宅・小売業界などさまざまな分野での未来が紹介されており、SF小説を一冊読み切った読後感あり。キーワードはVRとバイオテクノロジー、ここ数年の技術の進化をリアルタイムで体験しているだけに、信ぴょう性のある内容に思え非常に面白かった。2019/12/17
宇宙猫
16
挫折。アニメのSF考証をしてるだけあってフィクションっぽい。現実になりそうにないし、説得力もないのでパラパラ見た感じ。2020/02/05
ひびキング
7
これはダメだ。著者は嬉々として来る至近未来を語ってるんだけど、私には酷いデストピアにしか感じられなかった。悪夢のような世界が待っている。古い人間なんでしょうね、もう。2021/09/25
渡邊利道
3
アニメのSF考証家でSF作家でもある著者が、モノと情報の区別が技術によってほとんど空無化した来るべき社会像を提示していく一種の未来予測本。ひたすら明るい未来像を展望していくのでやや疲れるが、医療・旅行・食品・教育・モビリティ・アミューズメント・嗜好品・VR・金融・観光・エンタメ・流通・住宅・小売・性産業とサクサク語っていく。行間が広いとか強調が多いとかレイアウトにわかりやすい工夫があってなんというか絵本的な読みやすさがある。2020/01/03
臓物ちゃん
2
孤独死したくなきゃ……不老不死になりな!東大卒の後に東京藝大入学という激ヤバな経歴の著者による、車も空飛ぶ明るい未来予想図。AIが代わりに仕事やってくれるのでみんなプラプラ遊んで暮らせるとか、『シンギュラリティ・ソヴィエト』のプロパガンダじゃあるめーしこんな調子いい未来になるか?とは思ったが、何しろVRにドローンに5Gと、ものの数年で思い描いていた未来はガンガン実現してるのでなっちゃうかもしれんのである。耳元でミァハさんが「私たちは未来に閉じ込められているのよ」と囁きそうな一冊。2019/12/02
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