内容説明
「おとなりさん、ですか?」
私、小説家の牛老丸華菜が住むマンションに突如空いた謎の『穴』。
その『穴』の先に美しい顔があった。
一瞬上手な絵画かと思った。そのぐらい非現実的な美貌。
小学生、つまり十歳ほどの男の子のようだ。
「あのう……」
知夫、と名乗る美しい顔の少年は、無言でただ見とれている私におずおずと呼びかける。
そして、小動物のように首を傾げていた。
それが、すべての始まり。
私と彼の、何とも表現しづらい、奇妙な交流の幕開けだった。
日日日が贈る、究極の『愛』が綴られた物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サキイカスルメ
12
表紙のおねしょた感から読んでみたら、もっとこう形容が難しい深めな愛に驚き。ラノベ作家からBL作家へ転向したけどスランプ気味なうしおさんと、そんな彼女の寝室に突如開いた穴から出てきた天使のような少年シルフくんのお話。うしおさんの独特な語り口が好きですね。ネガティブ可愛い。シルフくんも可愛いけれど、私は少女みたいなうしおさんがすっごく可愛かった。お話としてはシルフくん本当にいい子だなぁと、うしおさんとの交流にほのぼのしていたら、嫌な予感とすこし不思議現象で、一気に出てきたサスペンス感でした。2019/12/25
椎名
7
面白かった。読めてしまう部分もあり、読めなかった部分もあり、きっとどす黒い何かが待っている想像を掻き立てられながらも、その上で恋愛なのかなんなのかわからないふわっとした浮き足立つ楽しさや愛しさで温かい不安定な気持ちにさせてくるのは本当にバランスがいいなと。2019/11/09
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