新潮新書<br> 女系図でみる日本争乱史(新潮新書)

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女系図でみる日本争乱史(新潮新書)

  • 著者名:大塚ひかり【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 新潮社(2019/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106108310

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内容説明

みんな身内の争いだった――母親が誰かに注目した「女系図」を丹念に読み解けば、日本史のややこしい部分がすべてクリアに見えてくる。なぜ中大兄皇子は長い間天皇に即位しなかったのか、応仁の乱の本当の原因は何だったのか、徳川慶喜はなぜ戦わずして降伏したのか。乙巳の変(大化の改新)、新羅親征、壬申の乱、平将門の乱、関ヶ原合戦、戊辰戦争等、日本の転機となった争乱の見方が一変する一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ykmmr (^_^)

125
日本に何故、『藤』を使う苗字が多いか?『田』・『木』とかなら分かるけど…。という感じであるが、その『答え』がこの本に書いてある。理由は、藤原(中臣)の鎌足が関係している。皇室に嫁がせたのは、息子の不比等が発端だとは思うが、世の実力者は、味方は勿論、敵方にも娘を嫁がせ、親戚関係を強めたり、勝者・敗者も融合させてしまう。自分が勝・敗者関係なく、『権威』として残ることよりも、自分の『家系』を系図に刻み、『歴史』に残す事に力を入れていると思う。2022/10/06

neimu

57
2時間一気詠み。気分転換しようとしたら止まらず。ああ、やっぱりこういう歴史の世界が好きだなあ、学生時代万葉集や「日出づる処の天子」「眉月の誓い」等が好きだったから古代史はときめく。筆者は学生時代から系図を作って楽しんでいたそう。こんな人と学食でおしゃべりしたかったな。貴族も武士も天皇家も、幕府もこの視点で一気に読み解いていく。貴種は滅びずか。なのに今現在は男系天皇のみ認めて女系は許せん云々であいも変わらずもめとるな。下々の発想ではどうしようもないということか。こういう話を学生の時に一杯聞きたかった。2021/09/17

ユウユウ

29
これはもう大塚史観と言っても良いのかな。時折、女系にこだわりすぎてやや無理があるかなという部分もあったけれど、歴史の流れのなかで女系の力を借りていく権力の姿をわかりやすく解説されていて面白かった。2020/01/02

エドワード

27
書評を読んで。系図がすごい!歴史小説では家族が詳しく描かれるが、歴史の授業では父方の家系図しか出て来ない。傾城史観というのが面白い。国を傾けるほどの美女にかまけて政務を怠る君主より、美女が悪い、という女性差別も甚だしい歴史観だ。歴史書は男が書くから、北条政子、日野富子、淀殿らは悪女だ。しかし古代からずっと、戦とは覇権争いである。室町時代に長子単独相続になり応仁の乱が大乱になった、というのは頷ける。有栖川家の母を持つ徳川慶喜は武家より公家、という説も面白い。そういえば「青天を衝け」に吉子夫人が出て来たな。2023/06/16

ユウユウ

19
まさに筆者本人が読みたいものを書いている一冊。2021/05/14

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