幻冬舎単行本 もうひとりの偉人伝

著者名：真山知幸【著】/こざきゆう【著】

幻冬舎（2019/09発売）

• ISBN：9784344992573

内容説明

世界にその名をとどろかせた偉人たちの活躍のウラには、
“もうひとり”偉大な人物がいた!

教科書や伝記でその活躍が伝えられる偉人たち。
彼らの人生ははじめから順風満帆だったのか?
……いやいや、全然そんなことはなかった!

何者でもないどころかむしろダメ人間だった偉人たちが、
とある人物との“奇跡の出会い”をきっかけに才能を開花させ、
歴史に名を刻むまでのエピソードを紹介する小学生向けの偉人伝。

偉人と、彼らが功績を成し遂げるきっかけを作った人物
――「もうひとりの偉人」のちょっと変わったエピソードを、
クスッと笑えるイラストと共に楽しめます。

偉人伝でありながら、本書のテーマは「絆」。
歴史人物たちの活躍を楽しく学べるだけでなく、
人は一人きりで何かを成し遂げられるわけではないこと、
出会いによって引き起こされる化学反応が奇跡を生むこと等がわかり、
人間関係に対する心の視野も広がる1冊です。

【もくじ】

第1章 キミの才能にメロメロ編
*野口英世と血脇守之助
*ゴッホとテオ
*マルクスとエンゲルス
*夏目漱石と小宮豊隆

第2章 かくれた才能……見つけた!編
*ルイ・ブライユとジャック神父
*ヘレン・ケラーとアン・サリヴァン
*エジソンとナンシー・エジソン
*勝海舟と大久保一翁

第3章 その成功、この人のおかげじゃね?編
*織田信長と平手政秀
*豊臣秀吉と黒田官兵衛
*徳川家康と服部半蔵
*杉田玄白と前野良沢
*マルコ・ポーロとルティスケロ

第4章 一心同体!キミじゃなきゃダメなんだ編
*手塚治虫と壁村耐三
*グラハム・ベルとワトソン
*マーガレット・サッチャーとデニス・サッチャー
*井深大と盛田昭夫

第5章 あなたがいたからがんばれた!編
*ライト兄弟とオットー・リリエンタール
*葛飾北斎と春好
*ニュートンとフック
*シューベルトとゲーテ
*ナイチンゲールとハーバード

第6章 深くて重い(?)家族のきずな編
*坂本龍馬と乙女
*マッカーサーとメアリー・マッカーサー
*ナポレオンとジョゼフィーヌ

コラム迷惑をかけられた偉人伝

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たまきら]

偉人の多くはたった一つのことにしか秀でていなくて、支えてくれる存在があって光り輝いたんだ、ということがわかる楽しい読み物です。娘はマルクスさんのろくでなしぶりに笑っていましたが、アナタ誕生日同じですよ？勝海舟が見出された経緯はまさに現在読んでいる「多様性の科学」に通じるものがあり、変人を採用できたり、信じたりする度量があってこそ、進化が生まれるんだなあ…と強く感じました。面白かった！

2022/10/27

[みさ]

「やばい…」のシリーズっぽい本。今回は有名なあの偉人達を見いだした人たち、支えた人たちが主役です。読みやすく面白く、のためだと思われる雑っぽい文章はそのままに笑いあり、涙あり…、そう、今回は涙もあるのです。ゴッホとその弟テオとか信長とその教育係平手正秀とか井深さんと盛田さんとかの話には思わずホロリ。ベルとワトソンの話みたいに思わず吹き出す話も相変わらずだけど。コラムには「迷惑をかけられた偉人伝」があります。こちらの迷惑なひとたちにはちょっと笑えないかも…。かべさんとデニスとリリエンタールは格好いいなあ。

2019/11/17

[読書国の仮住まい]

偉人と呼ばれる人にも奇跡の出会いというものがある。 その人物の運命を変えたもう一人の偉人伝。 その人に惚れ込み援助を惜しまなかったパターン、血脇守之助や小宮豊隆。 才能を発掘したパターン、アン・サリヴァンやエジソンの母。 この人無くして成功はなかったパターン、前野良沢やルスティケロ。 一心同体で支えたパターン、壁村耐三やベルの助手ワトソン。 思わぬ形で原動力となったパターン、勝川春好やフック。 家族の絆パターン、龍馬の姉乙女やマッカーサーの母。 男遊びに耽りノーベルの手紙を買い取らせたゾフィー、悪女だな。

2022/03/08