NHK出版新書<br> 革命と戦争のクラシック音楽史

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NHK出版新書
革命と戦争のクラシック音楽史

  • 著者名:片山杜秀
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • NHK出版(2019/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140885970

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内容説明

戦争と無縁に思える芸術も、ときに戦争によって進化を遂げてきた。そんな「不都合な真実」からクラシック音楽の歴史をながめてみれば、驚きの事実が次々と立ち上がってくる。かのモーツァルトも意外と軍国的だった?ナポレオンなくして「第九」はなかった? 博覧強記の著者が大胆に料理する、「世界史×音楽史」の新教養。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

29
最近、片山先生は出版過多ではないか。明らかに粗製乱造の傾向に見える。この本も、朝日カルチャーセンターの講座を再構成した安易なもの。確かに、西洋史と音楽を関連付けて解説するのは先生の真骨頂ではあるが、内容は余りにも表層的。取り上げられた音楽も、「ラ・マルセイーズ」、ベルリオーズの幻想交響曲、ディッターズドルフの交響曲「バスチーユ襲撃」、「ゴッド・セーヴ・ザ・キング」、ハイドンの「皇帝賛歌」というのでは、何とも安直。ベートーヴェンの「悲愴」を、国民軍兵士の稚拙な動きに関連づけるというのも無理筋に思える。残念。2019/10/30

しゅん

14
ベルリオーズ『幻想交響曲』の話が面白い。この曲が不可能な恋愛の苦悶を表現し、恋人(ただし付き合っていない)の殺害シーンで盛り上がるという点ですでに面白いが、観客は物語全体というより戦争を思わせる一部のパートに熱狂していたという話がもっと面白い。19世紀は「全体的聴取の時代」と言われたりもするが、多くの人間は即物的に暴力に反応してアガっている。戦争と革命があれば、暴力性が音楽に求められる、その身も蓋もなさ。全体的に、片山さんの語りも途中からテンション増しましでアガっている感じが楽しい。2020/10/10

かんがく

13
近代音楽の発展には戦争が付き物である。国民を団結させ、軍隊を団結させるためには音楽の力が不可欠となる。語り口は滑らかで、歴史と音楽両方について大枠を理解できる良い入門書だった。歴史総合の授業のヒントにもなりそう。2023/11/21

takeapple

9
前回読んだ『ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる 』がグレゴリオ聖歌からヴァーグナーやドビッシーまでヨーロッパ史とクラシック音楽史をいわば通史的に扱った本なら、本書はハプスブルグ帝国とモーツァルト、フランス革命とベルリオーズやハイドン、ナポレオン戦争とベートーヴェンなどをやや詳しく扱っている。それぞれの作曲家の作品を様々な歴史的出来事の意味を考えながら聴くと面白いなあと思った。2020/08/11

aoi

6
おもろい!しかも読みやすい! 無知無知の無知なので「モーツァルトやベートーヴェンってこの時代の人やったんかぁ〜〜」となった。 ハプスブルク帝国の軍国主義化やフランス革命がこの本の土台になってるけどこの辺の歴史に疎いので「そうなんや!」の連発やった。 ベートーヴェンの章はもうちょっと深く書いて欲しかったなぁ〜と思ったらそれだけで本出てたので読みます。 フランス革命に触れるのでその時代の思想家や哲学者、ヨーロッパという大きな視点と市民の視点と色々行き来するのでそれも良かった。 サラっと読めます。2025/02/12

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