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内容説明
ある日、ぐみ(作者)の元にかかってきた母親からの1本の電話。
それはぺるみ(妹)に代わって協議離婚中の旦那・トビオのマンションに離婚届を取りに行った際、首を吊り倒れているトビオを発見してしまったというものだった。
その後、警察からの取り調べや検死により、他殺などの事件性はなく自殺という判断が下されたのだが、事件はこれで終わらなかった。なんとトビオの死によってマンションが事故物件化してしまったため大家から損害賠償金1千万円を支払うよう命じられたのである。
果たして、宮本家を待つ運命とはいかに――。
★単行本カバー下画像収録★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いぼいのしし
25
残された家族にはさまざまな負担がのし掛かるのだなあ。訴訟になったら、本人は逃げられても保証人は逃げられないというのが衝撃だった。安易に保証人になってはいけないと改めて思った。2021/09/30
しのぶ
21
別居中の夫が自殺した遺族のコミックエッセイ。賠償請求と心のケア。自殺したもん勝ちじゃない。自殺はダメ!絶対!そして弁護士がいかに大事かを理解しました。2020/12/20
chatnoir
14
JRに飛び込みした人や、山で遭難してヘリが出た人には莫大な保証金が請求されるらしいけど、そうか、借家でもそうなのか。医師に死因を借家での縊死と書かれてしまうとさぁ大変。浮気した夫が許せず、別居していた奥さんに莫大な借金が...そして、奥さんが払えなければ、有無を言わさず連帯保証人に請求が行くらしい。そして、ダンナの家族からの誹謗中傷、財産(家電程度だけど)の横取りをされるらしい。「兄ちゃんが死んだのはお前のせいだ!」と捨て台詞を残す弟...そんな大事な兄ちゃんなら、兄ちゃんの宝物のギターはもってけ。2019/11/11
S 2
12
最近読んだエッセイマンガの中ではかなりハード目だった。離婚協議中の夫が自殺、貸賃のオーナーからの1000万の請求が…幼子二人抱えて金の心配と自殺遺族という世間の眼差し…地獄では?身内に自殺遺族が出る可能性なんて絶対ないとは言い切れないものなー。この人達は一応上手くいった?ものの、もしもの時の弁護士と初動は大事なんだなホントに。2022/11/22
チョビ
5
これ著者一家が甘すぎる。法的に絡むことに対して(結婚や連帯保証人)考えが軽すぎる。これで経営者かよ、と思えるところ多し!そもそも夫の浮気が端に発しているとはいえ、離婚前に自殺されたことはもはや夫が法的には勝者なのだ。命は金の前には軽いし、それに群がる人たちはたとえ夫の家族だろうと邪悪である。ただし「相続放棄」に関して「え、そうなの!」ということもあり、死ぬこともこの世では世知辛いと思った次第。弁護士の重要性を感じる本。いいなあ、この弁護士…。2019/12/08