なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?

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なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?

  • 著者名:加藤年紀
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 学陽書房(2019/09発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784313150997

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内容説明

「出る杭は打たれる」と言われる公務員の世界にありながら、業務分野の地味・派手を問わず、自らの信念を貫き、役所の中で成果を上げてきた公務員たちがいる。
苦難にぶつかりながらも、「常識・前例・慣習」を乗り越えた10人の実践を通じて、公務員が行動・挑戦し、組織の中でやりたいことを実現するヒントを伝える。

「役所は『出る杭は打たれる』世界。頑張るほど、悪目立ちしてしまう。そう思うと、勇気が出ない」
「地域の役に立ちたいと思って公務員になったのに、やりたい仕事ができず、達成感を感じられない」
「実績をつくろうとしても、チャンスをもらえない。自己保身ばかりの上司をどう動かせばいいいか…」
「最近、くすぶっている自分がいる。このままではまずい、とわかってはいるけど…」

――そんな想い・悩みを抱える、すべての公務員に「一歩踏み出す勇気」を贈る一冊!

目次

はじめに――公務員には、世の中を変える力がある

第1章 公務員だから活躍できる

 ♯01 公務員という後ろ盾があるから、挑戦できる
   ―― 山田崇(塩尻市) / シティプロモーション

   ○大企業と研修プログラムを開発し、関係人口を増やす
   ○住民・企業ニーズに向き合い、その架け橋となる
   ○一番腹が立ったのは市役所の職員
   ○「地域で挑戦する若者」を応援する大人を増やせ
   ○役所はちょっと頑張れば、すぐに頭が出る
   ○自分自身が公共のような存在でありたい

 ♯02 使命感を持って、好きなことをやる
   ―― 井上純子(北九州市) / 観光

   ○限られた予算で効果を最大化―会議でコスプレ企画が決定
   ○「公務員」×「個性」――ギャップを活かして尖らせる
   ○いきなり、NHKの全国放送「ニュースチェック11」に登場
   ○メディアのニーズを汲み、WIN-WINの関係をつくる
   ○逃げるように帰った、孤独な職員表彰
   ○子育てが終わったときに、何も残らない人生にはしたくない
   ○バナナ姫の復活――YAHOO! のトップページに掲載
   ○税金を使わず活動――支援金額は50万円超
   ○バナナ姫は公務員だから応援してもらえた

第2章 どんな仕事も改善できる

 ♯03 目の前の仕事に誇りを、目の前の仕事に全力を
   ―― 岡元譲史(寝屋川市) / 徴収

   ○滞納繰越額を20億円以上圧縮――職員の意識も変化
   ○税金で食っているからこそ、市民全体のために仕事をする
   ○払わない人が得するなんて不公平――お願い徴収からの変革
   ○同僚と良好な関係を築き、周囲のサポートを得る
   ○気迫を込めてマニュアルを作成――他自治体にノウハウを共有
   ○本業で成果をあげ、異なる課題に手をつける
   ○「お前の顔に火つけたるわ」――恐怖に心折れないために
   ○徴収職員は悪魔ではない――徴収の仕事に誇りを

 【COLUMN1】世界は変わっている。公務員も変わらなければならない/倉田哲郎(箕面市長)

 ♯04 学びと実践の先に、突破口は必ずある
   ―― 鈴木浩之(神奈川県) / 児童虐待

   ○根本的な課題を捉え、本質的な解決策を問い続ける
   ○家族に寄り添うことを可能とする、海外手法の導入
   ○取組みの成果を可視化し、分析を繰り返す
   ○新たな取組みを進めるには、過去を否定しない
   ○忘れられない一言「お前が担当する子どもは不幸だ」
   ○怒鳴られることも必要なプロセス

第3章 冷静と情熱、緻密さと大胆さ

 ♯05 ボトムアップで組織を動かす
   ―― 山本享兵(和光市) / 公会計

   ○自分が役所に転職して、先進事例をつくればいい
   ○目的と手段を混同しない
   ○物事が変わるのは、人の気持ちが変わったときだけ
   ○役所の中で気軽に声をかけられる人を50人つくる
   ○「生情報の収集」「持続力」「プログラミング思考」
   ○自治体で働く公認会計士のロールモデルになりたい

 【COLUMN2】挑戦する公務員が「当たり前」にならなければならない/小紫雅史(生駒市長)

 ♯06 不都合な真実を伝える覚悟を持つ
   ―― 菊池明敏(岩手中部水道企業団) / 水道

ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

竹本明

55
「常識・前例・慣習」を打破する仕事術として現役公務員の実践記事が書かれてあった。どの事例も勢いがあり、公務員には世の中を変える力があることをつくづく感じさせられた。そのなかでも、印象に残った言葉を並べてみると、常に挑戦する信頼の活用・オンオフをつなげる・不都合な真実に向き合う・課題を可視化する・常に挑戦を続ける・自らが挑戦できる環境を作る。など数えきれないポジティブな言葉ばかり。出る杭は打たれる公務員の日常になかで、思った通りに行かないことばかりだが、この本を活用して、少しでも前向きに取り組めたらと思う。2025/01/31

hatayan

47
公務員のオンラインサロンを主宰する著者が、前例にとらわれない発想と粘り強い行動力で信頼を勝ち取ってきた地方公務員10名を広報、財政などの花形部署から徴収、水道など地味な職域まで幅広く紹介。市民の期待に沿うために自分には何ができるかを真摯に考え続けた人たちの言葉にはそれぞれ説得力が。公務員にスターはいらない、誰でも処理できる「標準化」こそが公務員の仕事の常道とする定説を著者は見事に否定。公務員は黒子でもなくてよいと「出る杭」になることを勧めます。組織のイノベーションを考えるきっかけとして読みたい一冊です。2021/01/20

読書ニスタ

37
広報を体系的に学びたく、手に取る。本書は特に動きが悪そうな、役所でありながら、PRで結果を出した事例集。目的に反して、体系的ではない。どちらかというと、ゲリラ的。北九州市のバナナ姫、公務員なのにコスプレとかなかなかすごい。突破口はいろんなところにあるなと、勇気はもらえた。2019/10/14

まゆまゆ

22
常識・前例・慣習を打破し、目の前の課題と向き合いながら大きな成果を積み重ねてきた10人の公務員の実践を紹介していく内容。公務員は住民のために黒子に徹する、というのはもう古い。民間と協力しながらでないと事業が進められない状況は全国各地で起こっている。そういった空気を読んで自らの行動を変えて適用しようとした結果、成果が出たのではないかな。徴収や水道といった地味だけど必要な仕事でも成果をあげるのは率直に凄いと感じる。2019/12/25

ルーチェ

15
自分の業界の最前線の人はどんな人?どんな努力をしているの?ずっと知りたかったので、すごく良かったです。手が届かない様な人じゃなくて、必死に頑張ればこんな風になれるのかもって希望を貰えました。特に徴収の岡元さんと公会計の山本さんのお話は業務と関係が深くて響きます。払わない人が得をするなんて絶対に許してはダメ!怖い思いをしても徹底的に業務にあたるべき。イベントや全施設を定期的に巡ったり、市町や県、省庁の関連部署の新着記事を全部チェックする事も考えた事もなかったです。出来る事からやってみたいなって思いました。2019/08/16

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