内容説明
「やりたいことはかならずやるという厄介な習性。その中心に位置しているのが『好奇心さま』なのだ」という著者が、来(こ)し方を振り返りつつも、若い学生とともに学ぶ沖縄の日々を綴る。そしてその中で気づいた「伝えるべき『知恵』と経験がわたしにもある」という事実。愛に満ちた人生の指針となるエッセイ集。今日も学びながら想う……いま、伝えたいこと!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きょう
5
おそらく、以前に最後まで読んだと思われますが…。前半の、取材方法についての講義の内容はたいへん興味深く、実際にこの手法で書かれた本を読まなければ!と、その時も思った記憶があります。読み進むと著者の好奇心は沖縄の着物にも拡がり、今回は名称にある程度光景が浮かびました。「きもの箪笥」でお勉強したのでした。2019/11/28
海野藻屑
1
楽なことをしてないのに楽しい。 好奇心が満たされてるからだ。2017/07/23
猫森
0
取材の仕方(資料の集め方・まとめ方)の緻密さと、それを文章に練り上げていく過程の執念はすごい。ただノンフィクションより、これらのエッセイ集のほうが説教臭い(独善的な)のは否めない。沖縄でヤモリを見つけて「キャッ」と言うとは、絵に描いたような乙女である。あと、さんざん自分が見物し取材しておいて、沖縄の伝統工芸は、つつましい工房の平安を守られるべく、静かに見守られるべきだとして「見物オコトワリ」というのはいかがなものか。実際見ずに感動できるものか。それこそ、伝統工芸が忘れ去られる原因の一つになりうるのでは。2014/10/17