内容説明
超高機能ロボットとの共存や、宇宙への進出がリアリティを増してきた現代。「人間」のアイデンティティも大きく揺らいでいる。「心ある者」とはいったいなんなのか? 人類の未来を、これからの倫理を、どのように構想すればいいのか? アシモフをはじめとしたSF作品を手がかりに考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
37
ほぼ、アシモフの未来史物作品の分析だけで、一冊の本にしているのはさすがに、この著者ならでは。ロボット物とファウンデーション物のつじつまを強引にあわせた、80年代以降の作品は未読だったが。こういう話だったのね。参考文献にあげられていた永瀬唯の「SFマガジン」での連載は、本にならないのかなあ。2019/11/14
宇宙猫
29
★ 結局、何の本なのか良く分からない。一章ではロボットや意識についてSFを通して考えるもので、三章は宇宙SFの歴史として古いSFに振れていてまあまあ面白いんだけど、それ以外のアシモフの部分と乖離してる。アシモフ解説としては面白いんだけど、ロボットの必要性と絡めるところが強引でこじ付けっぽい。で、何が言いたいのって感想だけが残った。2020/05/17
はじめさん
22
ビブリオバトル紹介本。創作物ロボットものの祖はチャペックで、賢くなり過ぎた人工知能は人類に反乱するーーならばロボットは人間に服従するプログラムと、かの有名な三原則を作ったアシモフ。氏のファウンデーションサーガを引き合いに、我々の社会はどう変化してゆく可能性があるのかを説く。サーガ全部読んでなくてもOKとの事で手に取ったが、アシモフ氏の描く、生身・機械の体・ネットの中に人格データとかに分岐する人類の進化にはびっくりだよ! 病に冒される肉体を捨て、機械で不老不死とかコロナはびこる現代でもしその選択肢があれば?2020/05/07
緋莢
19
コンピューターなどの動かないもの、仲間のいないものに〝心”は必要ないのではないか?というところから始まり、アイザック・アシモフの、〝ロボット工学の三原則”や「銀河帝国興亡史(ファウンデーション・シリーズ)」を軸に、ロボットや銀河帝国について書いています。題材に興味を惹かれたのですが、今の自分には難解でした。それは、アイザック・アシモフの諸作品を全く読んでいないことも原因の一つかもしれません。せめて、ファウンデーション・シリーズを読んでから こちらも再読するとしましょう。2023/01/16
魚京童!
15
AMAZONの倉庫にはぜひともトヨタの改善を取り入れてほしい。そしてファナックに機械を作らせればもっと効率化すると思う。アメリカ人のやり方は古い。日本のが先を行っている。その先にはただひたすら運び出すだけ。倉庫に収める形式も型にはまって、中小企業はその対応で人が取られる。何やってるんだろうねってなるよね。それでいいと思う。でも実物があるのもソニーがVRを完成させるまで。完成したら、みんなベッドで寝た切りでしょ。ずっと夢を見てられる。点滴、し尿瓶がくっついて、それは人間なのかと疑いたくなるよね。でもそれが人2020/04/05