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内容説明
ミスに悩む企業の多くでマニュアルに深刻な欠陥を抱えているが、気づかれず放置されている例が多い。駄目なマニュアルを使っているから仕事の効率が落ち、ミスや事故が多発するのだ。分かりやすいマニュアルを生み出すには、作文だけでなく、作業の全体的・総合的な改善が必要だ。本書ではまさにこの点について、長年人間のミスの研究を続けている著者が、具体的な成功例・失敗例を挙げて解説。すぐに使えるテクニックを紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
91
職場のミスを無くすためのマニュアル作成術。マニュアルの種類、文章作法、運用法をまとめた第一部と、簡潔な「作業」や「手順」の設計法、工程中の「チェック」機能の有効化など、マニュアルの記載対象となる「業務フロー」のあるべき姿をまとめた第二部の2部構成。実際の業務でも、マニュアルと作業の両面から最適化していくことが「ミス」をなくすことに必要だと再確認できた。第三部の問題集に記載された早見表例、一本道化した作業フロー、「マニュアル作成の原則 虎の巻」など実用性も高そうなので、手元に置いておきたい。2023/08/23
きみたけ
81
3/1付異動に際して引継書を作成中で、狙い通りとても参考になりました❗著者は、産業技術総合研究所 人工知能研究センター 副連携室長の中田亨先生。人間のミスと安全に関する研究を様々な業種との共同研究において現場主義で進めている。分かりやすいマニュアルを生み出すには作業の全体的かつ総合的な改善が必要で、具体的な成功例・失敗例を挙げながら解説した一冊。全てを1ページ以内に収める、ルール風に書かない、指示を断言する、単文・肯定形・大和言葉で書く、工程の途中に味見のタイミングを入れる、など鉄則。2024/02/08
レモン
40
わかりやすいマニュアル作成の指南書。何気なく読んでみたが、意外と面白く読めた。前職はマニュアルだらけで1つの作業にあっちを参照、こっちを参照し、省略部分も多く慣れるまで大変だったのを思い出した。マニュアルはシンプル・イズ・ベスト。A41枚に収まるように作るべし。フローチャートより早見表、ダブルチェックは有害など、成程と思う内容だった。早見表だけでなくマニュアルの作成例も載っていたら良かったのに。西野カナの「トリセツ」はマニュアルとして見てもなかなかバランスが良いらしい。2024/01/12
kei-zu
28
著者の講演を聞き、興味深い内容だったので著書を手に取って2冊目。文章のマニュアル代わりに手軽に動画を撮ればよい、とは講演でもおっしゃってました。本棚に重要なマニュアルが埋もれないようデザインにも気を付けるべきとして、米国の小児用麻酔マニュアルの表紙が「手術台の上でヒーローの格好をしてポーズをとっている女児の写真」の事例紹介がある。ご丁寧にその表紙まで掲載されています。2025/01/10
あちゃくん
27
実践的な内容が多くてよかった。2022/12/24