集英社文庫<br> 星の王子さま

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集英社文庫
星の王子さま

  • ISBN:9784087604948

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内容説明

サハラ沙漠の真っ只中に不時着した飛行士の前に、不思議な金髪の少年が現れ「ヒツジの絵を描いて……」とねだる。少年の話から彼の存在の神秘が次第に明らかになる。一本のバラの花との諍いから、住んでいた小惑星B612を去った王子さまはいくつもの星を巡った後、地球に降り立ったのだ。王子さまの語るエピソードには沙漠の地下に眠る水のように、命の源が隠されている。肝心なことは目では見えない。心で探さないとだめなのだ……。生きる意味を問いかける永遠の名作を池澤夏樹による瑞々しい新訳でお届けします。原典の世界観を忠実に再現した横組みの本文。電子化に際し、挿絵は原典の彩色に復原しました。手のひらの中で、サンテグジュペリの描いた世界が鮮やかによみがえります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

300
「肝心なことは目では見えない」あまりにも有名なフレーズ、誰もが一度は見たり聞いたりしたことがあるだろう物語、サンテグジュペリ『星の王子さま』。この王子さまの姿を、小さい頃からぽつんぽつんと見掛けてきたせいか、私はすっかり読んだような気分になっていた。見慣れた、でもはじめて会う王子さまを我が家に迎える。命令が好きな王様、うぬぼれ男、忘れるための酒を飲む男、野心家のビジネスマン、あかりを灯し続ける点灯夫、地理学者の老紳士、B612という星にいる王子さま。かなたの星空に私は、王子さまが仕掛けたイタズラを探そう。2014/01/30

kaizen@名古屋de朝活読書会

193
原始林のことを書いた「ほんとうの物語」。 帽子の絵だと思われた、ボアがゾウを飲んだ絵。 「ヒツジの絵を描いて」という王子様。 訳者として で 題名について、内藤濯の「星の王子さま」が 日本で人を表すのに場所を指す習慣を踏襲していることから、 「完訳」だと賞賛している。 2013/05/04

けいご

189
どの翻訳が一番いいか読み比べをしてたんだけども...。どれもいいねw選ぶなんてムリwどの翻訳にもいいところがあるw池澤夏樹さんの翻訳は多分フランス語原文に近づけてあるのかな?フランス語原文と見比べると本の仕様そのものが原文に近づけてあるからフランス語の読めない自分からすると原文を読んでいる気になれるw★人によってはあっさりしてるように感じるかもしれないけど、何度か読んでいるとシンプルが故に光っている部分がより心に残る一冊でした★2020/12/30

ちはや@灯れ松明の火

148
世界中のあちこちに、いくつもの物語の中に、星の数ほど王子さまはいる。でも、大事な王子さまはただひとりだけだ。なぜって、ぼくがヒツジの絵を描いてあげたのは他ならぬ彼だから。井戸の水をくみ上げて飲ませてあげたのは彼だから。これまでの旅の話をしてくれたり、ぼくの絵を笑ったり、ときどき悲しそうに黙ったりしたのは、彼だから。なぜって、彼がぼくの王子さまだから。夜空を見上げる、あの星のどこかにきみがいる、そう思うだけでぜんぶの星が鈴になって笑う。ぼくの好きなきみの声で。目には見えないけど、ぼくたちはずっと一緒だと。 2013/04/15

和夜

126
サン=テグジュペリの代表作。名前は昔から知っていたけど実は読むのは初めてでした。 「大切なものは目に見えない」は有名な台詞ですよね。時間、命、愛、気持ち、友情…などなど。目に見えないからこそ意識をしなければ気づかない。逆に言うと意識をすればいつでも感じることができるものだと思います。いつか自分に子供ができたら読んであげたい作品です。2016/04/27

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