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内容説明
3年4カ月の拘束から得た「教訓」とは? シリアで3年4カ月にわたって拘束された安田純平。本書は、安田と、彼の救出をめぐって苦悩したジャーナリストたちが、このような事態で何をすべきだったか、家族やメディアへの対応は適切だったか、そして、ジャーナリストの仕事について政府や社会にどう訴えていけばいいのか……など、危険地報道をめぐる課題について「本音で」討議した自己検証本である。安田本人による、2002年のアフガニスタンから15年のシリアに至る取材活動の「総括」も収録。◆危険地の現場を取材することの意義は本書でも多くの執筆者が触れており、言を俟ちません。具体的に実行するにあたって、今回の私や家族が経験したものが役に立ち、危険地においてよい仕事をする人が増えていってくれたらありがたいです。――安田純平(本文より)
目次
執筆者プロフィール
序章 なぜジャーナリストは危険地を取材するのか 土井敏邦
第1章 私は危険地をどのような方法で取材してきたか 安田純平
第2章 座談会「自己検証・安田純平さん拘束事件と危険地報道」 安田純平、土井敏邦、川上泰徳、石丸次郎、綿井健陽、高橋弘司
第3章 外国人記者が見た「安田純平さん拘束事件」 フィリップ・メスメール
終章 これからの「危険地報道」へ向けて 川上泰徳、石丸次郎、高橋弘司、五十嵐浩司、綿井健陽
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
犬養三千代
8
安田純平さんの語り。危険地砲塔を考えるジャーナリストの会の討論。 遠い所の出来事を私達は知りたいと思うことが大切。東日本大震災の時も報道がなされたために海外の様々な地域からたくさんの援助、励ましがきた。有り難いことだ。紛争地域にも子供がいて、私とおなじくらいの歳のひと老人もいる。政府が渡航制限(ジャーナリストの)をしているのは表現の自由を冒しているとの正論も大切だが「自己責任論」はいただけない。中国に旅行して拘束される可能性は誰にでもある。2019/10/30
K
8
フリージャーナリストと一般国民との危険地報道に対する認識の差を痛感する内容であり、実情を知り、改めて考える必要がある問題だと感じた。旅券返納問題や「自己責任論」などの議論を踏まえて危険地報道の存在意義を今一度考え直す良い機会になった。2019/09/17
matsu
8
シリアで拘束されていた安田純平さんと、その救出に関わったジャーナリストが、危険地報道は何故必要なのか?そして拘束された場合、我々はどのように対処するべきなのか?などについて論じている。いくつか金言と思える言葉があり、危険地報道の意義について自分の中でより明確になった。2019/09/15
ののまる
7
序章で指摘されていることは、すごく重要だと思う。2020/02/25
チャーリイ
1
危険地報道の意義を自分なりに理解し同意する立場であり、そうした内容に関しては改めて言うことはない。興味深かったのは、(1)現在進行系の人質事件報道にあっては、生命保護の観点や、プロパガンダ化の抑制のために具体的にどう報じ、あるいは報じないのが望ましいか(2)家族や同僚のジャーナリスト、支援組織は開放のために何をして、何をせざるべきなのか─に関するアクチュアルな議論。安田さん事件時の実例と他の事例を比較しつつ、安田さん本人が何を望んでいたかの証言も盛り込んでいて、本書は貴重な議論材料。2019/11/05




